米国市場の展望：米株の高ボラティリティが常態化？　ダウ平均は150ドル高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は64.09ドル安の42323.48ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が8.90ポイント高の18576.09で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は3.84ポイント安の5819.68。

トップニュース
「トランプトレード」続く
● $トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ (DJT.US)$が寄り前に一時19％超上昇。 $ビットコイン (BTC.CC)$は7.1万ドル台を突破。米国債価格は下落、 $米国債10年 (US10Y.BD)$利回りは一時4.312%に上昇。

●モルガンSのMike Wilson氏によると、「米国はトランプ氏の勝利を十分に織り込んでいない」。
●Wilson氏は、金融セクターはファンダメンタルズ要因の影響が大きく、今後も選挙結果の影響を上回ると指摘した。
●野村證券のCharlie McElligott氏は、市場はトランプ大統領との取引にオーバーヘッジ、「ハリスショック」の可能性もと述べた。
●McElligott氏によると、ハリスの支持率が予想以上に高い場合、資産クラス全体で逆転するリスクが考えられる。米国債はショートロールで上昇、株価が急落する可能性もある

米株の高ボラティリティが常態化？
●ボラティリティー指数（ＶＩＸ）のロングポジションからショートポジションを差し引いた値は、2018年以来初めてプラスに転じる。
●VIXのポジションがネットロングになる時、株式市場も同時にこれほど大規模ロングポジションを維持することは極めて異例である。
●BloombergのSimon White氏によると、市場が高いボラティリティを欠点ではなく、現在の強気市場の特徴と見ている。
●White氏は、現在の米株市場は、株価が上昇する余地があり、高いボラティリティを持つ環境へ調整中と指摘した。

FRBのジレンマ
●ホワイトハウスを勝ち取る者は、強気相場を引継ぐ可能性が高い。
●FEDウォッチャーのnick timiraosは、選挙が厳しい2年半にわたるインフレ抑制策の成功状況を変わる可能性があると指摘。
●両候補者は経済成長の促進政策を支持。
●経済学者はトランプ氏の主張する政策がインフレの再燃を招くのではないかと懸念している。輸入品に一律関税を課す提案、労働者の国外追放、連邦準備制度に圧力をかけて金利を引き下げさせるという提案などが含まれる。
●ピーターソン研究所によると、移民を国外追放すると、経済生産が大幅に減少する一方で、インフレが加速すると推定されている。

●ビジネスリーダーやエコノミストは、米国の消費者が関税のコストを負担すると予想。
●ハリス氏は、新たな歳出プログラムを税金やその他の歳入増加で相殺することを約束している中、大幅な赤字削減を提案していなかった。

中国の刺激策
●ロイター通信によると、中国は経済を支え、地方政府債務を減少するため、今後数年で約215兆円の追加借り入れを検討している。
●11月4─8日に、中国は全国人民代表大会常務委員会を開催する予定。

決算に注目
● $マクドナルド (MCD.US)$ 3Q増収減益 売上高3％増68.7億ドル、営業益1％減31.8億ドル、EPS3.13ドル
● $ペイパル・ホールディングス (PYPL.US)$ 3Q増収営業増益 売上高6％増78.4億ドル、営業益19％増13.9億ドル、EPS0.99ドル
● $ファイザー (PFE.US)$ 3Q増収最終黒字転換 売上高34％増177億ドル、純利益44.6億ドル、配当1.26ドル実施
● $アルファベット クラスC (GOOG.US)$29日引け後決算発表　【決算プレビュー】一番割安「M7」、今週水曜に決算発表予定　買いの好機か？
● $アドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD.US)$29日引け後決算発表　【決算プレビュー】AMD、水曜に決算発表予定　AIストーリーは本当か？データセンターの収益が焦点