米国市場の展望：米国市場の急騰は終わった？今後10年間のS&P500の年平均リターンは、インフレ調整後でわずか1%＝GS　ダウ平均は53ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は53.70ドル安の43222.21ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が33.07ポイント安の18456.48で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は6.85ポイント安の5857.82。

トップニュース
米国市場の急騰は終わった=GS
●ゴールドマン・サックスは、S＆P500種株価指数の10年にわたる大幅上昇は終わったと述べている。同行は、今後10年間、株式は他の資産との厳しい競争に直面し、S&P500種指数は債券やインフレにさえ遅れをとる可能性が高いと見ている。
●ゴールドマン・サックスの予想によると、S&P500の今後10年間のリターンは年平均わずか3％で、インフレ控除後では年率リターンわずか1％である。 長期平均の11％を大きく下回る。
●ブルームバーグの調査によると、今週は低調なスタートとなったが、株価は年末まで上昇を続けるとの見方が出ている。
●一方、カーソン・ブロック氏は、年金資金の流れが株式を支えるだろうと述べている。

インサイダー売り急増、市場熱狂の裏に懸念潜む
●市場のセンチメントが高いにもかかわらず、企業のインサイダーによる株式売却が大幅に増加している。
●インサイダーセンチメント指標によると、売り手の数は大幅に増加し、過去3年間で最高水準に達しており、ウォーレン・バフェット氏によるアップル株やバンク・オブ・アメリカ株の売却などが目立っている。
●前回同様の指標が上昇した際、S&P500種株価指数は8％下落した。

金は新高値、原油は上昇、ビットコインは7万ドル大台に迫る
●他の市場では、金は史上最高値を更新し、原油は上昇、ビットコインは70,000ドルを視野にいれている。
●T. ロウ・プライス社は、インフレ期待の高まりから10年物国債利回りは半年で5％に達すると見ている。

ボーイング株価上昇
● $ボーイング (BA.US)$ と33,000人のストライキ労働者を代表する労働組合は週末、5週間の行き詰まりに終止符を打つ暫定合意に達した。
●組合員による投票日は水曜日で、同社の決算発表と同じ日である。ボーイング社の株価は、プレマーケット取引で一時3.3％上昇している。