米国市場の展望：JPモルガン、GSによる米国株見通しは悲観的すぎると指摘　ARMは一時5%超下落

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は90.49ドル安の42834.40ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が71.07ポイント安の18502.06で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は16.70ポイント安の5834.50。

トップニュース
ゴールドマン・サックスとJPモルガン、今後10年の米国株見通しで見解が対立
●ゴールドマン・サックスは、今後10年間のS&P500のリターンは年平均3％にとどまると予測しているが、JPモルガン・チェースはこの見方は悲観的すぎると考えている。
●データによれば、株式市場のリターンが3％を下回る時期には、金融危機やオイルショックといった大きな危機が伴うが、明確な危機の兆候は見られない。
●市場動向は不透明だが、S&P500種株価収益率はインターネット・バブルの水準に近いため、投資家は注意を払う必要がある。

クアルコム、ARMとの技術論争激化でプレ・マーケット取引で一時4.7％下落
● $クアルコム (QCOM.US)$は、スマートフォン技術をめぐる長年のパートナーである $アーム・ホールディングス (ARM.US)$との争いがエスカレートし、プレ・マーケット取引一時で4.7%下落した。

●ブルームバーグによると、アームはクアルコムが半導体の設計に同社の知的財産を使用できるライセンスを取り消すという。
●この紛争はクアルコムのチップ設計事業に不確実性をもたらし、市場のネガティブな反応につながっている。

FRBは利下げに慎重であるべき＝バンク・オブ・アメリカCEO
●バンク・オブ・アメリカのCEO、ブライアン・モイニハン氏は、連邦準備制度理事会（FRB）は利下げに慎重であるべきだと語った。彼は、年末までにさらに半ポイントの引き下げがあると見ている。

マクドナルド下落
$マクドナルド (MCD.US)$のクォーターパウンダーが大腸菌の集団感染と関連し、数十人が感染したことを受け、マクドナルドの株価は市場前の取引で下落した。

中国経済の低迷
●中国経済の低迷が企業業績に打撃を与えている。
● $スターバックス (SBUX.US)$は2025年のガイダンスを撤回し、ロレアルは同地域の売上減少を報告、塗料メーカーのアクゾ・ノーベルは利益予想を下回った。

債券は下落
ドルは上昇幅を拡大、世界の債券は下落し、日本の40年債利回りは16年ぶりの高水準に達した。

選挙で投資家のリスク回避姿勢が強まり、ドル需要が急増
●米大統領選が近づくにつれ、投資家のドル買いが急増し、オプション市場を通じてシンガポール・ドルやオーストラリア・ドルなどの中国関連通貨が売られている。
●ゴールドマン・サックスは、トランプ氏が選挙で勝利し、高関税政策を実施した場合、ユーロは対ドルで10％も下落する可能性があると予測した。

●市場はトランプ氏の影響に異論を唱えているが、ブラックロック創業者のラリー・フィンク氏は、歴史的に選挙が市場に与える影響はしばしば過大評価されてきたと述べている。