米国市場の展望：世界的システム障害でマイクロソフトは下落　ダウ平均は72ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は72.67ドル安の40592.35ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が35.63ポイント安の17835.59で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は1.22ポイント安の5543.37。

株価下落
●技術的な混乱が広がる中、大型テクノロジー株の下げが拡大する恐れがあり、世界株式は下落し、米国先物はまちまちとなった。
● $マイクロソフト (MSFT.US)$ は、航空便や銀行を混乱させたとされるクラウド・サービスの障害を解決したと発表したが、株価は下落した。

● $ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス (UAL.US)$ や $デルタ航空 (DAL.US)$ を含む大手航空会社の株価も下落した。

利下げへの期待
●米連邦準備制度理事会（FRB）が9月に利下げに踏み切るとの観測が高まっている。
●連邦準備制度理事会（FRB）はここ数週間の講演で利下げに向けた下準備を整えており、パウエル議長は7月30-31日の政策決定会合後に利下げをより明確に示唆する可能性が高い。
●パウエル議長らは、まだ決定事項ではないものの、少なくとも勢いを失いつつある米国経済のソフトランディングのチャンスを無駄にしたくないという強い意志を持っている。

世界的システム障害
●金曜日に世界中でコンピュータ・システムに障害が発生し、航空会社や銀行、ロンドン証券取引所などのサービスが停止した。これは、広く使われているサイバーセキュリティ・プログラムがクラッシュしたためで、 $マイクロソフト (MSFT.US)$ 社もクラウド・サービスに問題があると報告している。
●サイバーセキュリティ企業のCrowdStrikeは、同社の脅威監視製品Falcon SensorがマイクロソフトのWindowsオペレーティングシステムをクラッシュさせる原因になっていると顧客に警告した。マイクロソフトのクラウドサービス「アジュール」とオフィスソフト「365」の障害と同時期に発生したこの問題の引き金となった原因は不明。

トランプ氏、レパトリ減税の効果を過大評価
●ドナルド・トランプ前米大統領は18日、共和党全国大会で指名受諾演説を行い、その中で、2017年の税制改正によって企業が海外で得た利益を本国に送金するレパトリエーションが非常に容易になったと語った。
●「彼らは何十億ドル、何百億ドルもの利益を還流させた」と述べ、それ以前の税制では企業は海外に利益を蓄積するよう促されていたと指摘した。

ブラックストーン、AI関連投資の加速見込む
米投資会社ブラックストーンは、人工知能（AI）を投資戦略の中心に据えることで、向こう数か月から数年の間に投資案件の組成がさらに加速するとみている。

AI半導体暴落！ 棚ぼた・押し目の特選6銘柄！ 「対中輸出規制」でも「AIブーム」不滅？！
AI半導体株が暴落に見舞われている。米国政府による対中半導体規制の厳格化に関する報道やトランプ氏の台湾をめぐる発言が売りにつながった。2つのニュースが重なった7月17日、エヌビディア株が6.6％下落し、 $台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$ は8.0％下落した。同日の決算発表でAIブームで受注残高の急増が明らかになった $ASMLホールディング (ASML.US)$ も12.7％下落した。対中輸出規制強化の報道で同社が取り上げられたためだ。