米国市場の展望：エヌビディアは続伸　ダウ平均は30ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は30.13ドル安の38804.73ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が51.71ポイント高の17913.94で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は12.96ポイント高の5499.99。

エヌビディア、AIの王だけではなく、世界株式の帝王
●株価指数を新記録に押し上げる銘柄の筆頭に挙げられるのは、今週初めに3兆ドルクラブの他のメンバーである $マイクロソフト(MSFT.US)$ と $アップル(AAPL.US)$ を抑え、世界で最も価値のある企業に選ばれたチップメーカー、 $エヌビディア(NVDA.US)$ である。
●同社の株価は市場前の取引でさらに4％上昇しており、これはさらに1300億ドルの市場価値が追加されたことになる。しかし、Bloomberg OpinionのParmy Olson氏は、エヌビディアの上昇は、AI熱狂に身を投じる企業が慎重に期待値を管理する必要性を覆い隠していると述べた。
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株価の連続上昇でウォール街のベア投資家は絶滅危惧種に
●ゴールドマンとUBSのストラテジストは、S&Pの見通しを3度引き上げた。経済は成長し、金利低下は目前に迫り、人工知能テクノロジーは企業効率化のユートピアを創造する見込みであり、株式市場の高騰を止めることはできない。
●株価が急騰を続ける中、コンセンサスから外れた予想がなされることは稀である。S&P500指数が新記録を更新し続ける中、株式ストラテジストたちは強気に転じることができず、ベア派は珍しい存在となっている。そして、数少ない懐疑論者にとっては、このようなハルシオン的な集団思考こそが、この幸福感に包まれた株式市場に対して慎重であるべき重要な理由である。

米国債の収支均衡
●今日、米国債は下落したものの、世界最大の債券市場にとって激動の1年であったにもかかわらず、収支が均衡するかどうかの一歩手前まで来ている。
●ブルームバーグの債券市場リターン指標では、4月には3.4％も下落した米国債の年初来リターンは、現在わずかな下落にとどまっている。
●米国物価の冷え込みが、最終的には米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げを、当局者が示唆しているよりも早く納得させるだろうという投資家の賭けが、利回りを抑えている。

一連の米経済指標発表では方向性示さず、ドル円１５８．４５近辺＝ＮＹ為替
一連の米経済指標発表後、米債利回りが低下したあと、すぐに上昇に転じている。為替市場でも一時ドル売り反応もすぐに反発と方向性が定まらない展開。