米国市場の展望：エヌビディア、中国供給停止の噂を否定　テスラ、MSが目標株価を引き上げ

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は20.10ドル高の44168.66ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が87.55ポイント安の19947.34で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は9.90ポイント安の6074.29。

トップニュース
米11月PPI、前月比0.4%増で予想を上回る　米利下げ観測強まる
【指標速報】米11月生産者物価指数(PPI)、前月比0.4%増で予想を上回る
米労働省が発表する11月の生産者物価指数（PPI）、前月比は0.4%増と市場予想の0.2%増を上回り、インフレ抑制の進展が鈍化しているとの見方が強まっている。前年比3.0％増、2023年2月以来最大の伸びとなった。労働省によれば、この上昇の80%は食品価格の3.1%上昇によるものである。

食品とエネルギーを除いた11月のコア生産者物価指数（コアPPI）、前月比は0.2%増、市場予想が0.2%増。

米PPI発表後、CME「フェド・ウォッチ」によると、FRBが12月に25ベーシスポイント利下げする確率が98.1％に上昇、据え置き確率が1.9%程度とみている。

ブロードコム、2024年第4四半期決算発表
米半導体大手の $ブロードコム (AVGO.US)$は、12日引け後に2024年第4四半期の決算を発表する予定。

moomooによると、ブロードコム今四半期の売上高が前年同期比51.33%増の140.66億ドル、EPSが前年同期比14.91%減の0.70ドルと予想。AI売上高は前期比10%増の35億ドルとなり、通年では前期の110億ドルから120億ドルに増加する見通し。同社経営陣は2025年度について強気の見通しを維持し、AIとVMwareの成長が続き、AI以外の半導体も回復すると見込む。

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コストコ、2025年第1四半期決算発表
米会員制倉庫型量販店 $コストコ・ホールセール (COST.US)$は、12日引け後に2025年第1四半期の決算を発表する予定。会費値上げの初期影響を示す可能性がある。

アナリストによると、コストコ今四半期の売上高が621.2億ドルと予想、前年同期の578億ドルから増加する見通し。EPSが3.79ドルと予想、前年同期の3.48ドルから増加する見通し。同社は、7四半期連続でアナリストの予想を上回っている。一方、同社は、2024年第4四半期の売上高はアナリストの予想を下回った。

ナスダック総合、2万大台突破
11日に発表された米国消費者物価指数（CPI）は市場予想と一致を背景に、12月の米連邦準備理事会（FRB）で追加利下げに踏み切るとの観測が強まっている。また、 $ナスダック総合 (.IXIC.US)$は20,000ポイントの節目を突破し、史上最高値を更新した。同指数は、年初来33.46%上昇し、米主要株価指数のパフォーマンスを上回る。

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テスラ、3年ぶりに史上最高値を更新　マスク氏の政治参加が推進力
$テスラ (TSLA.US)$は年初来71％上昇し、3年ぶりに史上最高値を更新した。

モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏によると、テスラ株は2025年自動車セクターにおける最優先の位置を付けると指摘した。また、同社に対する投資判断を「買い」に再確認、目標株価を310ドルから400ドルに引き上げた。

同氏は、「テスラのCEOであるマスク氏が政界に進出することで、投資家はテスラに対する見通しが広がった」と述べた。

エヌビディア、中国供給停止の噂を否定
12日、 $エヌビディア (NVDA.US)$の中国公式Weiboアカウントは声明を発表し、最近ソーシャルメディアに流れているNVIDIAが中国への供給を停止するとの噂は事実無根だと述べた。同社は、中国がNVIDIAにとって重要な市場で、今後も引き続き中国の顧客に高品質のサービスを提供していくと表明している。

グーグル、最新AI「ジェミニ2.0」公開 文章・画像・音声生成
米 $アルファベット クラスA (GOOGL.US)$傘下のグーグルは11日、最新の生成人工知能（AI）技術「Gemini 2.0 Flash Experimental（ジェミニ2.0フラッシュ・エクスペリメンタル）」を公開した。単一のアプリケーションでテキスト、画像、音声を生成できる。

ジェミニ2.0は開発者向けに提供される。グーグルの検索エンジンにも導入し、AIが生成する要約機能にも活用されるという。新技術はまた、ジェミニの有料版ユーザー向けにAIがインターネット検索に基づき詳細なリポートを作成してくれる新機能「Deep Research（ディープ・リサーチ）」にも導入されている。

マイクロソフト、GMのロボタクシー事業撤退関連で費用計上へ 1200億円
米 $マイクロソフト (MSFT.US)$は、 $ゼネラルモーターズ (GM.US)$が廃止を決めた自動運転のロボタクシー事業部門クルーズへの一部出資に関連して、8億ドル（約1210億円）の減損費用を計上する。

同社は11日に規制当局に提出した書類で、10-12月期（第2四半期）に利益を1株当たり約0.09ドル押し下げる見通しの費用を計上する予定だと述べた。

アドビ、決算受け11％超下落
$アドビ (ADBE.US)$が大幅安。11日引け後に9-11月期決算（第4四半期）を発表し、売上高、EPSとも予想を上回った。ガイダンスで第1四半期の売上高見通しが予想を下回ったほか、25年度通期についても予想を下回るEPSおよび売上高の見通しを示した。

投資家の間では、オープンAIやランウェイAIなどの企業がAIベースのクリエイティブツールを提供することで、同社の市場シェアが奪われるのではないかという懸念が根強い。今回の見通しが新興AI企業との競争激化に脅かされるのではとの懸念を煽っているようだ。