米国市場の展望：エヌビディア5連騰　一方、鈍化傾向続く米CPIへの市場の反応は限定的

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は34.95ドル高の39800.59ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が40.03ポイント高の17227.64で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は7.93ポイント高の5442.36。

米7月CPI、前年比2.9%上昇で市場予想を下回る　9月利下げ観測強まる可能性
●エネルギーと食品を除く7月のコア消費者物価指数（CPI）は前年比3.2%上昇、市場予想が3.2%。
●インフレの勢いの瞬間風速を示す前月比では予想通り0.2%上昇した。6月は0.1%の下落であった。

FRBの路線
●債券トレーダーにとっての大きな疑問は、今回のデータが米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げペース加速を補強するかどうかである。
●トレーダーは、9月に中央銀行が4分の1ポイント引き下げを選択するか、半分のポイント引き下げを選択するかで意見が分かれており、スワップでは36ベーシスポイントの緩和を想定している。
●全体的には、2024年の残り数カ月で約1％ポイント分の利下げが実施されると見ているようだ。

月初旬の米国株急落は "サプライズ "だったのか否か？
●エドワード・ジョーンズのシニア投資ストラテジスト、Angelo Kourkafas氏は、米国経済の景気後退リスクにもかかわらず、利下げ期待が依然として市場を押し上げていると述べ、Kourkafas氏は、市場は米国が緩和サイクルに入ることをほぼ完全に織り込んでいると見た、と述べた。 Kourkafas氏は、市場は米国が緩和サイクルに入ることをほぼ完全に織り込んでいると見ており、FRBが来月利下げに踏み切るとの予想に基づき、市場は好意的に反応し、米国債利回りは低下し、米国株は上昇したと述べた。
●異論を唱えるアナリストは、インフレは依然として粘着性があり、米国株にはまだ下げ余地があると主張している。スティフェルのBarry Bannister氏は、株価は下げ幅をある程度回復したものの、まだ警戒が必要だと述べている。Bannister氏は、「予想以上に粘着性がある」インフレが、さらなる株安のきっかけになるだろうと主張している。 同氏は、「予想を上回る」インフレが株式市場のさらなる下落のきっかけになるだろうと見ており、 $S&P 500 Index (.SPX.US)$ は第3四半期までに直近の高値から10％程度引き下げられ、5,000台に達するだろうと予想している。

エヌビディア、データセンター冷却方法を模索
人工知能（AI）向け半導体を手掛ける米 $エヌビディア (NVDA.US)$ の最新のイノベーションは、ビットやバイトとは何の関係もない。それは液体に関係している。

英国のインフレ状況
●イギリスは本日、インフレ報告書を発表した。
●ヘッドラインインフレ率は予想を下回る2.2%に上昇したが、厄介なサービス指標は過去1年で最も低下した。
●このデータを受けてポンドは下落し、投資家はイングランド銀行が今年中に借入コストをあと2回引き下げるとの観測を強めた。

ニュージーランド準備銀行（RBNZ）、予想外の4年ぶり利下げ
●ニュージーランド準備銀行は2020年3月以来初めて金利を5.5％から5.25％に引き下げた。
●RBNZは、インフレ率は目標に近く、金融引き締めは緩和されたと述べた。 ニュージーランドの消費者物価上昇率は、金融政策委員会が設定した1％から3％の目標範囲内に徐々に戻りつつある。