米国市場の展望：エヌビディアが反発　ダウ平均は12ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は12.42ドル安の39398.79ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が75.34ポイント高の17572.16で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は12.86ポイント高の5460.73。

FRB最新情報
●サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁は昨日、米国の労働市場は転換点に近づいており、さらなる減速は失業率の上昇を意味すると警告した。
●本日、ミシェル・ボウマンとリサ・クックの両FRB高官の発言が予定されている。一方、米国財務省は後日、2年物国債で今週の国債売り出し3連戦の幕を開ける。

ボウマンＦＲＢ理事 まだ利下げが適切な段階ではない
●ボーマンFRB理事が金融政策に関する講演で、2024年に利下げは期待できず、2025年まで利下げを延期する可能性があると述べた。
●同氏は、サプライチェーンの改善、労働力供給の急増がもたらした移民受け入れ、その他の「低インフレ」要因が継続する可能性は低いと考えている。 一方、地政学、財政刺激策、金融環境の緩和は、インフレに対するさらなる潜在的リスクである。

米・4月FHFA住宅価格指数、4月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数
日本時間25日午後10時に発表された米連邦住宅金融局(FHFA)の4月住宅価格指数は予想を下回り、前月比+0.2％となった。4月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数は予想を上回り、前年比+7.20％となった。

過熱した取引が冷え込む
● $エヌビディア(NVDA.US)$ と $ビットコイン(BTC.CC)$ の動きは、市場で最もホットな取引が一方通行の賭けとは程遠いことを投資家に思い起こさせている。
●最大のデジタル資産である $ビットコイン(BTC.CC)$ は月曜日、昨年初頭の暗号市場回復の始まり以来、最も急な下落を記録し、投資家はトークンのテクニカル・フロアとして、さらなる痛みを回避するために6万ドルを切望している。
●ペッパーストーングループのリサーチ責任者であるクリス・ウェストン氏は、「人々は今、勢いは双方向に働くことを理解しつつある」と述べた

台湾TSMC、価格引き上げの可能性が株価に追い風か
モーニングスターのアナリスト、フェリックス・リー氏は投資家向けメモで、半導体受託生産で世界最大手の $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US)$ について、価格引き上げの可能性に加えて、人工知能（AI）パソコンやデータセンター向けの需要の増加が同社の株価を下支えする可能性が高いと述べた。

マスク氏は本当に誤解されているのか
イーロン・マスクは誤解されているだけだ。これが、マスク氏が先週フランスのカンヌに持っていったメッセージの本質だ。昨年11月、一部の広告主に「くたばれ」と発言した同氏は、広告主との関係修復に向けた取り組みの一環としてこうしたメッセージを打ち出した。

ユーロ危機再来？
●アリアンツ・グローバル・インベスターズのマルチアセット・チーフ・インベストメント・オフィサーは、フランスの第1回総選挙が今週に迫っていることから、政府関係者に対し、国の財政が健全であることを海外投資家に安心させなければ、債券スプレッドが再び拡大するリスクがあると警告している。
●世論調査ではマリーヌ・ルペン率いる極右政党「国民集会」がリードを広げており、現在の政治的混乱が10年以上前に匹敵する欧州債務危機の引き金になるのではと危惧する向きもある、とグレゴール・ヒルト氏は指摘した。