米国市場の展望：エヌビディア、110ドル回復　米PPIは予想を下回るものの、NFIB中小企業楽観指数は2022年2月以来の高水準へ

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は88.26ドル高の39445.27ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が164.13ポイント高の16944.74で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は32.59ポイント高の5376.98。

【指標速報】米7月生産者物価指数(PPI)、前月比は0.1%増で予想を下回り、コアも予想を下回る
米労働省が発表する7月の生産者物価指数（PPI）は、前月比は0.1%増、市場予想の0.2%増を下回り、前期が0.2%増。前年比は2.2％増、市場予想の2.3％を下回り、前期2.6％から2.7％に上方修正。インフレ圧力の継続的な緩和を浮き彫りにした。

マスク、トランプにインタビュー
●8月12日午後8時（米国東部標準時、日本時間火曜日午前9時）、 $テスラ (TSLA.US)$ のマスク氏は前米大統領で共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏と対談し、ライブ放送された。
●その前に、トランプはソーシャルメディア・プラットフォーム「X」上で、いくつかのキャンペーンメッセージや、マスクのインタビューを受けるという宣伝文章を含む投稿を次々と行った。 これは、2021年1月6日、米連邦議会議事堂暴動でアクセス禁止となったトランプがXに正式復帰する伏線となった。
●しかし、この政治的傾斜が、欧州における $テスラ (TSLA.US)$ の事業展開に直接影響を及ぼし始めたようだ。 EUにおけるテスラの市場シェアはすでに危機に瀕しており、同地域の電気自動車普及率が上昇しているにもかかわらず、テスラの登録台数は今年初めに15カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。

金価格が史上最高値に接近
●金価格が史上最高値に迫る勢いで急騰した。 月曜日の午後遅く、金価格は1オンス43.56ドル高の2,471ドルと1.8％近く急騰し、ここ10日間で最高のパフォーマンスとなり、7月中旬に記録した史上最高値の2,482ドルに近づいた。

●米国債利回りの低下と中東における紛争の激化が相まって、貴金属への安全資産としての需要が高まっている、とTD Securitiesはレポートの中で述べており、金は現在、どのような指標から見ても人気のある取引と見られている、と付け加えている。 同レポートはまた、市場は全般的に強気だが、マクロ・ファンドのポジションは、迫り来る景気後退がない限り、限界に達している可能性があるとも指摘している。
●今週、金トレーダーは市場のカタリストを探すことになり、米国は火曜日と水曜日にそれぞれPPI価格指数とCPI価格指数を発表する。 市場は、米連邦準備制度理事会（FRB）が9月18日の会合で利下げに踏み切ると予想している。

●関連記事：金価格、年末までに2550ドルに達する可能性

米財政赤字、7月は2437億ドルに、税収の25％が利払いへ
●米財務省が発表した最新の月次報告によると、7月の財政赤字は2,437億ドルに達し、2021年7月に記録した赤字に次いで、同時期としては史上2番目の高水準となった。

●全体として、米国の支出は税収をはるかに上回り、7月の税収は3304億ドル（6月の4663億ドルから大幅減、1年前の2762億ドルを上回る）にとどまり、政府支出は5731億ドル（6月の5372億ドル、昨年7月の4969億ドルを上回る）に達した。

●米財務省の最新月次報告によると、7月の米国債利払いは886億ドルで、税収の約25％を占め、累計では9,560億ドルに達し、年間では1兆1,570億ドルに達する見込みである。 米国債の利払いは、2024年末には社会保障費を抜いて米国最大の政府支出項目となり、1兆6,000億ドルに達し、2025年4月には1兆7,000億ドルに達すると予想するアナリストもいる。

原油価格下落
●原油価格は、世界的な需要増の鈍化が中東紛争の激化懸念を相殺したため、5日続伸した後下落した。
●石油輸出国機構（OPEC）は、原油消費の低迷を示唆し、今年と来年の需要見通しを下方修正した。少なくとも本日は、イランによるイスラエル攻撃の可能性が高まったとの米国の見方が影を落としている。

日本株の回復
●日経平均株価は先週、1987年以来最大の下げ幅を記録した波乱前の水準まで回復した。
●Aizawa SecuritiesのMitsui Ikuo氏は、投資家はファンダメンタルズに焦点を戻し、割安なバリュエーションを利用していると述べた。日本銀行の総裁は、前回の利上げ決定について説明するため、今月中に国会に呼ばれる予定である。
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