米国市場の展望：S＆P・ナスダック3日続落　PCE予想下回る　グーグルが最新AIモデル発表　OpenAIに対抗

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は45.98ドル安の42296.26ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が182.73ポイント安の19190.04で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は25.08ポイント安の5842.00。

トップニュース
11月米コアPCE価格指数は予想を下回り+2.8％
日本時間20日午後10時30分に発表された11月米コアPCE(個人消費支出)価格指数は前年比+2.8％となり、市場予想の＋2.5％には届かなかった。コアPCE発表直後にドル円は軟調、一時156.36円まで下落した。米10年債利回りは4.53％台から4.50％台へ低下。

デイリーSF連銀総裁 来年の利下げ回数は予想より少なくなる
米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁はブルームバーグテレビのインタビューで、利下げを行う前には慎重に様子を見る必要があると述べ、FRBパウエル議長の意見に同意すると明言した。同氏は「労働市場が著しく弱まれば、利下げ回数は2回より少なくなるか、あるいは2回以上になる可能性がある」、「経済情勢は良好で労働市場は堅調だと関係者から聞いている」などの観点も伝えた。

トランプ氏、EUに関税圧力：米産石油･ガス購入増強を要求
ブルバーグによると、トランプ次期アメリカ大統領は20日、欧州連合（EU）の加盟国がもっと多くの米国産石油やガスを購入しない場合は、関税を課すと警告し、圧力を強めた。トランプ氏は自らのソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」で「アメリカの巨大な貿易赤字を解消するため、EUはより多くの米国の石油やガスを購入する必要がある。そうでなければ、関税を課すことになる！」と投稿した。

グーグル、初のAI推論モデルを発表　OpenAI「o1」に対抗
米グーグルは12月19日（現地時間）、初のAI推論モデル、「Gemini 2.0 Flash Thinking」を発表した。「Gemini 2.0 Flash Thinking」は、OpenAIの「o1」モデルと同様のスローシンキングアプローチを活用し、「思考プロセス」全体を深く可視化することができる。つまり、問題を解決する過程でどのような手順を踏み、どのような情報を参照するかを、人間が理解しやすい形で示すようにトレーニングされた推論モデル。

OpenAIが電話やテキストメッセージでChatGPTを利用可能に
$マイクロソフト (MSFT.US)$が支援するOpenAIは、木曜日に、米国内では専用番号に電話すること、または $メタ・プラットフォームズ (META.US)$ のWhatsAppを通じて、 2つの方法でもAIチャットボット「ChatGPT」を利用できるようになったと発表した。会社は一部の機能が利用できない場合があると述べ、将来的には状況に応じてその制限を調整する可能性があるとも伝えた。

ノボノルディスクが時間外で一時23％暴落　「Cagrisema」が臨床試験で期待外れ
新しい研究結果によると、 $ノボ・ノルディスク (NVO.US)$が開発中の肥満治療薬が、患者の体重を4分の1未満（平均22.7%）減少し、会社の期待値を下回り、株価が急落した。同社の時価総額は一時1000億ドル以上減少したが、その後下げ幅を縮小した。

「CagriSema」と名付けられた2種類の薬の組み合わせを週に一度、1年以上投与した試験結果、平均で体重の22.7%が減少した。一方、プラセボを受けた対照群の患者は平均で2.3%の体重減少にとどまった。また、ノボノルディスクの期待外れの結果を受け、米製薬大手 $イーライリリー・アンド・カンパニー (LLY.US)$が一時12％急騰した。