米国市場の展望：9月米CPIはインフレ鈍化が期待ほど進んでいない、ダウ平均は40.78ドル高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
9月米CPIが市場予想を上回る伸びとなったことが重しになり、小幅な続伸にとどまっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は40.78ドル高の33845.65ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が12.79ポイント高の13672.47で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は3.99ポイント高の4380.94。

更新 -【指標速報】米9月CPI、前年比3.7％上昇で市場予想上回り、コア指数は同4.1%上昇
米国労働省統計局が発表した米9月の消費者物価指数（CPI）は前年比3.7％上昇、市場予想の3.6%を上回り、前期が3.7％上昇。2カ月連続で加速していた物価上昇は一服した。前月比は0.4%上昇、伸びは前期の0.6％から鈍化したものの、市場予想の0.3%を上回り、高い水準は続いている。

米長期金利、遠ざかる５％　ＦＲＢ高官の発言が後押し
今週に入り米長期金利の低下（債券価格の上昇）が続いている。中東情勢の緊迫化で相対的に安全資産とされる米国債が買われているのに加え、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の高官らが追加利上げに消極的な姿勢を示しているからだ。もっとも、ここまでの米長期金利の上昇がＦＲＢに代わって金融引き締め効果を強めていた面もある。金利が大きく低下すればＦＲＢは再び追加利上げを検討するとの見方もあり、米長期金利が中長期的な低下基調に転じたと判断するのは早計かもしれない。

TSMC、熊本で国内最先端6ナノ半導体量産へ　政府も支援
半導体世界大手の $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US)$（TSMC）が、日本国内で回路線幅6ナノ（ナノは10億分の1）メートルの国内最先端の半導体製造を計画していることがわかった。建設を検討中の熊本第2工場で製造する。総投資額はおよそ2兆円で、経済産業省が最大9000億円ほどの資金支援を検討する。

ホンダ、電力でもテスラ追う　EV巡るデータがカギに
$本田技研工業(7267.JP)$が $三菱商事(8058.JP)$と組み、電気自動車（EV）を活用した電力インフラ事業への参入を決めた。モニタリング機能をつけたEV電池を余った電力をためる蓄電池として再利用し、将来はEVを電力の需給調整に使うことを目指す。電力ビジネスでも先行するEV世界最大手の米 $テスラ(TSLA.US)$を追いかける。巻き返しのカギを握るのはデータだ。

100ドル付近の原油は需要を破壊、最近の価格下落が示す－ＩＥＡ
１バレル＝100ドル近くから原油価格が後退したのは、原油高が米国やその他の地域で需要減が始まるほどの水準に達したことを示しているとの見解を、国際エネルギー機関（IEA）が示した。IEAは月報で「マクロ経済指標の悪化や米国で需要が破壊されている兆しが、供給不安を上回った。米国ではガソリン需要が20年ぶりの低水準に落ち込んだ」と指摘。「為替の影響や補助金の打ち切りが燃料価格上昇に拍車を掛けている新興国市場では、需要破壊がいっそう深刻だ」と続けた。

米原油生産が過去最高を記録、年内は一段の増加へーＥＩＡ見通し
米国の原油生産量は７－９月（第３四半期）に過去最高を記録し、10－12月（第４四半期）にはさらに増加する見通しだ。サウジアラビアやロシアの供給削減によって世界的に需給が逼迫（ひっぱく）する中、米国による供給が重要性を増している。

米当局、Microsoftに4.3兆円追加納税要求　移転価格巡り
米 $マイクロソフト(MSFT.US)$は11日、米内国歳入庁（IRS）から289億ドル（約4兆3000億円）の追加納税を求める通知を受け取ったと明らかにした。本社と海外子会社間の所得移転を巡り、2004〜13年度の納税額の調整を求める内容だ。同社は異議を申し立てるほか、合意に至らなければ提訴する方針を示した。

米自動車労組、フォード主力工場で奇襲スト　8700人参加
全米自動車労組（UAW）は11日、ストライキを実施している米自動車大手の「ビッグ3」のうち、米 $フォード モーター(F.US)$が南部ケンタッキー州に構える主力工場の組合員が同日からストに入ったと明らかにした。同工場の組合員は約8700人という。
配信元：日本経済新聞、Bloomberg、QUICK Money World、moomoo