需要不足!モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスが相次いで原油価格見通し引き下げ
●先週木曜日、モルガン・スタンレーは、第4四半期のブレント原油価格の予想を5ドル引き下げ、1バレル80ドルとするリポートを発表した。 同行によれば、原油市場は依然として赤字だが、第4四半期には均衡に戻り、来年には黒字に転じるという。 同レポートのデータによると、世界の原油在庫は過去4週間で100万B/Dのペースで減少しているが、石油精製品市場ではそれに見合う増産は見られておらず、需要の低迷と精製マージンの低迷により製油所が減産を続けていることを示唆している。
●また、ゴールドマン・サックスは月曜の最新リポートで、ブレント原油価格の予想レンジを1バレル5ドル引き下げ、70~85ドルとし、ブレント先物の2025年予想平均価格を82ドルから77ドルに引き下げた。 同レポートでは、アジアでは電気自動車の普及により原油需要の伸びがさらに鈍化している一方、米国では効率性の向上により原油供給が予想を上回っていると説明している。