米国市場の展望：米ADPの伸びが予想以上に鈍化、ドル円は150円割れ、エヌビディアが一時8%超反発　ダウ平均は25ドル高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は25.55ドル高の40768.88ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が351.81ポイント高の17499.23で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は69.15ポイント高の5505.59。

市場は反発　ドル円は150円割れ
●相次ぐ強気ニュースがテクノロジー株の反発を後押しし、ナスダック100種株価指数先物が急伸するなど、世界的な株高となった。
●日本が利上げに踏み切ったことで、円高が進行している。パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長は、本日中に9月の米国利下げの可能性を示唆すると予想されている。

●一方、ハマスがイスラエルが政治指導者を殺害したと発表し、世界の原油生産量の約3分の1を占める同地域の緊張が高まったことから、原油は上げ幅を拡大した。

FRBに注目
●米連邦準備制度理事会（FRB）当局者は今週、9月利下げの可能性を示唆することで、20年来の高水準から金利引き下げに近づく可能性が高い。
●ブルームバーグ・ニュースが調査したエコノミストによると、米中央銀行（FRB）の連邦公開市場委員会（FOMC）は水曜日、2日間の政策会合を終え、基準金利を1年前のピークである5.25％から5.5％の範囲に据え置くという。
●一方、ユーロ圏のインフレ率は予想外に上昇し、欧州中央銀行（ECB）が9月の会合でさらなる利下げに慎重になる可能性がある。

米ADP非農業部門雇用者数、伸びが予想以上に鈍化　ドル円は150円割れ
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング（ADP）が発表した7月の全米雇用報告によると、非農業部門雇用者数は12.2万人増、2024年1月以来の最低の伸びとなり、市場予想の14.7万人増を下回り、前期が15万人増から15.5万人増に上方修正。

半導体の強さ
●ロイター通信が、米国が日本、オランダ、韓国の半導体製造装置メーカーを今後の輸出規制から除外する計画を報じたことを受け、半導体株が上昇した。
●Bloombergによると、バイデン政権は、北京の技術開発を抑制するための追加措置を講じるよう依然圧力を受けており、半導体製造装置メーカーは中国企業への販売制限に依然直面する可能性があると事情に詳しい関係者は語っている。

AI投資
●一方、 $マイクロソフト (MSFT.US)$の株価は、同社のクラウドコンピューティング・サービスAzureの四半期成長率が鈍化したことを受けて、市場前取引で下落した。近年のマイクロソフトの主要成長エンジンであるAzureからの収益は、前期の31％増に対し第4四半期は29％増だった。

● $アドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD.US)$ は、市場前の取引で収益見通しを上方修正し、上昇した。

●投資家は本日引け後に予定されている $メタ・プラットフォームズ (META.US)$ の決算を待っており、同社のAI投資が注目される。