米国市場の展望：米大幅利下げ、S&P500が窓開け最高値更新！　S＆P500は84ポイント高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は469.46ドル高の41972.56ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が407.59ポイント高の17980.89で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は84.37ポイント高の5702.63。

タカ派的50bp!
●FRBはFOMCで政策金利を0.50％ポイント引き下げ、4.75-5.00％に決定。
●パウエル議長は、「今後も0.5％の幅の利下げが続くと、認識すべきでない」、「追加調整は、データや見通し、均衡リスク次第で、各会合で政策を決定する」姿勢を示した。

●フェッドウォッチャーのNick Timiraos氏は、「次の問題は、利下げがどこで終了し、どれくらいのペースで行われるか」と指摘した。

貴金属強気
●金利の低下は、地金を保有する機会費用を減少させる。
●UBSは、銀も金価格上昇の恩恵を受けると指摘。
●UBSは、今後数年間、銀市場は供給不足が続くと予想され、地上在庫の継続的な減少と予想。
●投資家は、経済成長の見通しが不透明の時期、金は効なヘッジ手段になると見ている。

米株の未来
●2001年と2007年に50bpから利下げの背景はインターネットバブルとサブプライム住宅ローン危機で、「救済的な利下げ」。一方今回は、「予防的な利下げ」と言えそうだ。
●ダウ、S&P500は歴史的高値近くにある。足元S＆P500指数の2024利益成長率は9.8％と予想され、10年間の平均の8％を上回る。
●5月に入り、S&P500のTTM PERは25倍超、過去10年間の平均値＋標準偏差を上回る。
●BofAによると、S&P500の上昇の主な要因は業績である。

米政府再び閉鎖迫る
●米下院は18日、共和党が提案した期間６カ月のつなぎ予算案を反対多数で否決。
●9月30日前につなぎ予算が成立しなければ政府機関の一部が閉鎖される。

日銀政策金利を発表
●今回の9月会合では政策変更はないとみられるものの、利上げペースの加速に関する植田総裁らの発言次第ではドル円相場や株価に再び大きなインパクトを与え、二番底へと向かう可能性も否定できない。
●BofAは、今回の会合が円相場に大きな影響を与える可能性は低い、ドル円は2024年の第4四半期に150円まで戻ると予想。
●三菱UFJモルガン・スタンレー証券のKohei Onishi氏、為替が日本の株式市場の変動率に与える影響は小さくなる可能性が高い、今後徐々に円高が進む可能性はあるが、その動向自体はもっと穏やかになるだろうと指摘した。
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アナリスト視点まとめ
●FRBは労働市場に注目、雇用統計が重要な指標に＝シティ
●FRB、緩和サイクルに対するさらなる警戒感＝JPモルガン
●FRBの緩和サイクルは2年間続く＝ブラックロック
●FRBによる利下げ幅拡大のしきい値は低い＝ゴールドマン
●FRBの利下げは雇用確保が目的、年内2回の利下げを予想＝BofA