米国市場の展望：米10月CPI、ハト派寄りのサプライズ　ダウ平均は243ドル高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米株は買い優勢で始まった。優良株で構成するダウ工業株30種平均は243.33ドル高の34581.20ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が247.63ポイント高の14015.37で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は47.42ポイント高の4458.97。

米10月CPI、ハト派寄りのサプライズ　前年比3.2%上昇で市場予想下回り、コア指数は同4%上昇
10月の米CPIが総合、コアともに予想を下回った。総合CPIは前年比3.2％上昇、市場予想の3.3%を下回り、3%台にとどまるのは5カ月連続。ガソリン価格の下落を背景に、9月の3.7％より鈍化した。前月比（0.0%）横ばいと市場予想の0.1%を下回り、2022年7月以来の低水準となった。CMEグループのデータによると、トレーダーはFRBの利上げの可能性をほとんど排除した。市場はまた、FRBの利下げを開始時期を発表前の6月から3月に前倒ししている。

債券に強気ラッシュ、2009年並み－バンク・オブ・アメリカ調査
バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）の最新のファンドマネジャー調査によると、投資家は2024年に金利が低下するという「強い確信」から、世界金融危機以降で最も債券に強気に転じた。月次調査によると、投資家は現金配分を減らし、債券に09年以降で最大のオーバーウエートのポジションを構築している。

イエレン氏、ムーディーズの格付け見通しに異議－米国債は安全と反論
イエレン米財務長官は13日、ムーディーズ・インベスターズ・サービスが米国の信用格付け見通しを「ネガティブ（弱含み）」に変更したことについて同意しないと語り、米経済と安全資産としての米国債への自信を表明した。ムーディーズは現在、米国の格付けを最上級の「Ａａａ」としている。

ペプシコがコカ・コーラを時価総額で抜く勢い、スナック菓子好調
$ペプシコ(PEP.US)$は $コカ コーラ(KO.US)$に代わり、時価総額で米国最大の飲料会社の地位に君臨する勢いだ。ウォール街のアナリストらが指摘する。ジェフリーズのカウミル・ガジャラワラ氏はペプシコの投資判断「買い」で開始し、同社をこのセクターで「最も耐久性の高いビジネス」と呼ぶ。株価は今後１年間で20％以上上昇し203ドルとなり、時価総額が約2790億ドルに達すると予測する。これに対し、同氏が「ホールド」の投資判断を付与するコカ・コーラの目標株価（64ドル）が示唆する時価総額は約2770億ドルで、ペプシコを下回ることになる。

日米、供給網強化へ作業部会設置　脱中国依存念頭
日米両政府は電気自動車（EV）や半導体などの重要物資のサプライチェーン（供給網）の強化に向けて、補助金政策などを協議する作業部会を立ち上げる。補助金の基準づくりなどで足並みをそろえ、環境など公正な条件を満たした供給網を同志国で構築する。

増額の米国債、ファンドが過半保有　金利変動を増幅
米国債市場で投機筋の存在感が高まっている。米連邦準備理事会（FRB）や米銀などの保有残高が減る一方、価格の変化により敏感なヘッジファンドなどが購入額を増やしている。米国債が増額され財政運営への懸念がくすぶるなか、長期金利（債券価格）の変動が高まりやすくなっているとの指摘もある。

iPhone受託生産の鴻海、利益が予想上回る－底堅い需要を示唆
米 $アップル(AAPL.US)$のスマートフォン「iPhone」を受託製造する台湾の鴻海精密工業が14日発表した７－９月（第３四半期）の利益は、市場予想を上回った。iPhoneの需要が予想以上に堅調なことを示唆している。

アップル、グーグル検索広告収入の36％得る－独禁法訴訟で専門家証言
$アルファベット C(GOOG.US)$傘下のグーグルは、 $アップル(AAPL.US)$のブラウザー「サファリ」経由で得られた検索広告収入の36％を同社に支払っている。グーグルの反トラスト法（独占禁止法）違反訴訟で被告側の証人である経済専門家が13日明らかにした。

ＦＲＢはリバースレポ枯渇前に量的引き締め停止を－米金融調査会社
米金融調査会社ライトソンＩＣＡＰは米金融当局が進めている保有債券圧縮について、銀行が確実に十分な準備預金を持つようにするため、当局の翌日物リバースレポ（ＲＲＰ）ファシリティーが完全に資金枯渇となる前にストップすべきだとの見解を示した。