米国市場の展望：金価格が史上最高値を連続更新の中、米国株は今年初の8連騰を達成　ダウ平均は22ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は22.01ドル安の40874.52ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が27.68ポイント安の17849.09で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は5.37ポイント安の5602.88。

株式市場の連騰
●米連邦準備制度理事会（FRB）が利下げに踏み切る準備が整いつつあるとの見方が強まり、世界の株価は今年最長の連騰を達成しようとしている。
●MSCIは12月以来最多の9日続伸を達成しそうな勢いだ。市場全体では、米国株式先物が上昇基調にあり、国債と株価は堅調に推移している。
●米国株式先物はじりじりと上昇し、国債とドルは落ち着いている。住宅設備小売の $ロウズ (L.US)$ は、住宅市場の凍結を理由に、売上と収益の見通しを下方修正した。市場関係者は、「ロウズは、住宅市場の凍結を理由に、売上と収益の見通しを下方修正した」と述べた。

金の史上最高値
●金価格は2,500ドルを超え、月曜日に記録した貴金属の最高値を更新した。FRBによる利下げへの軸足が近づいているとの見方もあり、金は今年20％以上上昇した。
●UBSやANZなどの銀行は、FRBの政策だけでなく、中央銀行の買いやポートフォリオのヘッジ需要もあり、さらに上昇する余地があるとしている。

米株の乱高下は沈静化したが、アナリストは余震のリスクを懸念
●今月19日、ドイツ銀行のストラテジスト、Jim Reid氏は、市場はパニックが急速に解消され、正常な状態に戻っているようだと指摘した。 $Nasdaq Composite Index (.IXIC.US)$ と $S&P 500 Index (.SPX.US)$ は8営業日連騰し、それまでの下落を急速に回復している。 市場の恐怖指数である $恐怖指数 CBOE Volatility S&P 500 (.VIX.US)$ も、8月5日のピーク65.7から51ポイント急落し、月曜日時点では14.65で引けた。

●混乱は収まったとはいえ、余震への懸念は残っており、市場売りのきっかけとなった要因のいくつかは消えていない。VIX指数の二極反転は、急速な楽観と急激な崩壊の間で揺れ動きやすい市場心理の不安定さをも示している。

フリーダム・キャピタル・マーケッツのチーフ・グローバル・ストラテジスト、Jay Woods氏は「米国の選挙までは余震が頻発すると予想される」と語った。
●夏の終わりから9月にかけて、市場は低迷する傾向にある。 統計によれば、S&P500種株価指数は過去4回の9月、そして過去10年のうち7回で下落している。9月は債券市場にとっても同様に低迷し、ブルームバーグ・グローバル・ボンド・アグリゲート指数は過去7回の9月でいずれも下落している。 一方、8月上旬の市場の売りは、マグニフィセント7の急落が主因となった比較的狭い範囲のもので、市場全体の下落を反映したものではなかった。 米国の選挙や地政学的な不確実性と相まって、こうした要因がボラティリティを再び急上昇させる可能性があるとドイツ銀行のマクロ・ストラテジスト、Henry Allen氏は指摘した。

米国株が再び強気に転じる中、ビットコインは低迷を続ける
●昨夜、 $S&P 500 Index (.SPX.US)$ と $Nasdaq Composite Index (.IXIC.US)$ は、8月初旬の市場パニックが沈静化するなか、今年初の8連騰を達成した。 一方、最大のデジタル資産である $ビットコイン (BTC.CC)$ は、今月に入って8.5％以上下落し、現在61,000ドル前後で取引されている。 同時に、MSCIグローバル株式指数は約1％の上昇を達成し、金価格も史上最高値を更新した。
●アナリストは、デジタル資産が直面する課題の一つとして、米国政府によって押収されたビットコインが売却される可能性を指摘している。 Arkham Intelligenceの分析によると、ブロックチェーンのデータによると、米政府は先週、押収したビットコインのうち6億ドル相当をコインベース・グローバルが運営する取引所のウォレットに送金した。
●さらに、暗号通貨市場のデリバティブ市場も需要減退の兆しを見せている。CryptoQuantのデータによると、バイナンス取引所におけるビットコイン永久先物のファンディングレートは、2022年以来の最低水準まで下落している。 アナリストはこれを、ファストマネートレーダーの熱意が薄れている兆候と見ている。

バトンタッチされた聖火
●ジョー・バイデン大統領は、民主党全国大会の初日夜に感動的なスピーチを行い、カマラ・ハリスに聖火を渡した。
●このイベントには約200人のソーシャルメディア・インフルエンサーが参加し、ハリス陣営は勢いを維持しようとしている。
●一方、ドナルド・トランプは、FRBに関する自身の発言に対する批判を軽視し、金利政策について自由に意見を交わすことができるはずだと述べた。