米小型株5連騰、エヌビディアとS&P500を凌駕！買いの好機か？

米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ期待と「トランプ・トレード」で市場が盛り上がる中、米国の小型株で重要な指数 $Russell 2000 Index (.RUT.US)$ は最近好調で、 $S&P500 (.SPX.US)$ や「AI帝王の $エヌビディア (NVDA.US)$」をアウトパフォームし、過去5取引日連続で累積11％超上昇した。ラッセル2000指数に連動する投資成果を出すよう設計・運用されている $Direxion デイリー 米国小型株 ブル3倍 ETF (TNA.US)$ は、過去5取引日で34％超の上昇となった。

買いの好機か？
投資運用会社John Hancockの共同チーフ・インベストメント・ストラテジスト、Matt Miskin氏は、金利の低下は、大型ハイテク株の急騰により金利上昇に苦しんでいる市場の分野を助ける可能性があると述べた。 例えば、小型株である。 資金調達への依存度が高いため、金利の影響を受けやすい傾向があるためである。

また、シカゴ・ボード・オプション取引所（Cboe Global Markets）でデリバティブ・マーケット・インテリジェンスを担当するMandy Xu氏は、ラッセル2000指数とそれに連動する上場投資信託（ETF）に関連するコール・オプションの需要がここ数セッションで急増しており、これらの契約はプットに対してプレミアムで取引されていると述べた。

このことは、小型株の上昇には短期的に上昇余地があることを示唆している。

同氏は、2023年後半にも同じようなパターンが見られ、FRBの急激な利下げで恩恵を受けると予想される銘柄が投資家に押し上げられたと指摘した。FactSet のデータによると、ラッセル2000は昨年11月初旬から12月初旬にかけて20％以上上昇し、S&P500とナスダック総合株価指数を上回った。

リスク
Janney Montgomery ScottのDan Wantrobski氏は、前場における市場の動きに関する最大の疑問の一つは、これが過去1年半のトレンドの反転なのか、それとも単なる試しなのか、だと指摘した。

同氏は、「テクニカル的には、昨日の動きが持続可能な長期トレンドの始まりであるという確証はない。 しかし、トレーディング・トレンドの観点からは、テクニカル・チャートが平均回帰の可能性を示し続けていることから、短期的には中小型株へのトレーディング・テーマの更なるローテーションが続くと考えられる。」