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米国株ウィークリーレポート(米10/6~10/12)

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太郎丸 コラムを発表しました · 2023/10/13 02:05
10/12までの米株式市場でダウ平均は4週ぶり反発に転じたほか、S&P500種やナスダックは共に続伸した。11日の米株式市場で主要3指数は揃って4日続伸した。パレスチナ衝突を巡る地政学的リスクの高まりを受け、米10年債利回りは10日、一時4.62%に急低下した。米長期金利の低下が好感され、米テック大手が相場上昇を牽引したほか、ディフェンシブ性の高い公益関連株にも見直し買いが入り、米株市場の出直りトレンドを後押した。金利先物市場では、11月会合、12月会合共にFFレートの据え置き予想が大勢を占めるなか、『追加利上げ実施の代わりに、債券利回りの上昇を通して』との金融引き締め方向性を巡るFRB副議長のコメントも市場センチメントを改善した。12日朝に発表された米9月CPIの上昇率は、市場予想を上回ったことを受けて、米10年債利回りが上昇に転じた。主要3指数は共に利益確定の売りに押されて、5日ぶりに反落となった。S&P500種主要11セクターは先週比で総じて高い。公益セクターは2.49%高と値上がりトップとなり、不動産セクターが2.30%高、資源セクターが2.21%高と続いた。半面、消費安定セクターは0.66%安、ヘルスケアセクターは0.51%安だった。個別株では、パレスチナ衝突が材料視され、10日のロッキード・マーティン (LMT)が8.93%高と大幅続伸した。半面、目標株価の引き下げが相次いだネットフリックス(NFLX)は12日まで3日続落となり、6.4%の値下がりとなった。
S&P500種主要11セクター週間騰落率(米10/6~10/12 )
S&P500種主要11セクター週間騰落率(米10/6~10/12 )
来週の見通し
週末13日、JPモルガン(JPM)、ウェルズ・ファーゴ(WFC)を始めとする米金融大手の3Q業績発表を皮切りに、S&P500種主要企業は3Q決算シーズンに突入する。米株式市場は、米経済指標の結果に左右されるマクロの動きにとどまることなく、個別株の業績発表を巡るミクロの動きも目立ってくるとみられる。 S&P500種セクター別3QのEPS予想をみると、増益率が最も高いのは通信セクターの+31.5%、一般消費材セクターの+22.0%と続く。通信セクターや一般消費財セクターがそれぞれ米テック大手の $メタ プラットフォームズ A(META.US)$ $アマゾン ドット コム(AMZN.US)$ による牽引が大きいことを踏まえて、市場予想を上回る米テック大手の好業績が示されれば、米S&P500種主要企業23年3Q業績は4四半期ぶりにプラス圏に転じる可能性もあろう。
S&P500種セクター別3QのEPS予想一覧(上段は10/6時点)
S&P500種セクター別3QのEPS予想一覧(上段は10/6時点)
12日に発表された米9月CPIの上昇率は市場予想を上回り、インフレ圧力の根強さが示されたが、指標の対前年同月比ではなく、対前月比のほうが重要であると、パウエル議長は9月会合の会見で説明した。米9月CPIの前月比では、綜合は8月の0.6%から9月の0.4%に低下し、コアはいずれも0.3%だった。9月CPIと8月CPIとは、さして変わらないことが見て取られる。そうしたなか、11日に公表された米9月会合の議事要旨から金融引き締めを巡るFOMCメンバーの発言に注目したい。債券売却の継続(QT・量的引き締め)、米インフレが目標(2%)に至るまで、高い政策金利の維持方針は、共に「ALL」だったほか、FFレートを5.25-5.50%の高い水準に維持させるのは「Almost ALL」だった。FRB副議長が述べた通り、後1回あるかないかの利上げのことよりも、FRBによる今後のQT遂行が利上げの役割を果たすことになろう。
来週にかけて、⽶10 ⽉ミシガン⼤学消費者マインド指数(10/13)、⽶9⽉⼩売売上⾼(10/17)、 ⽶ ⽶9⽉鉱⼯業⽣産・設備稼働率 (10/17)、ベージュブック(⽶地区連銀経済報告10/19)、米9⽉中古住宅販売件数(10/19)などに注目したい。また、3Q決算シーズン突入に合わせて、 $JPモルガン チェース(JPM.US)$ (10/13)、 $ウェルズ ファーゴ(WFC.US)$ (10/13)など主要金融株四半期決算のほか、 $ユナイテッドヘルス グループ(UNH.US)$ (10/13)、 $ジョンソン エンド ジョンソン(JNJ.US)$ $ASMLホールディング(ASML.US)$ などの四半期業績が発表される。
免責事項:このコミュニティは、Moomoo Technologies Inc.が教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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