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米国株ウィークリーレポート(米9/29~10/5)

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太郎丸 コラムを発表しました · 2023/10/06 01:50
10/5までの米株式市場でダウ平均は3週続落となり、S&P500種は5週続落となった。ナスダックは横這いながら小幅続伸した。3日に発表された米8月(JOLTS米雇用動態調査)の求人件数が961万件と市場予想(880万件)を大きく上回り、米労働需給の引き締まりが示されたとして、 FRBによる金融引き締め長期化観測が強まった。米10年債利回りは一時4.81%と連日で凡そ16年ぶりの高水準を更新し、ダウ平均は一時500ドルを超える下げ幅を見せ、3日大幅続落した。高PERの米ITセクターが売り込まれて、ナスダックは5営業日ぶりに反落した。11月会合で追加利上げの支持や、高水準FFレートの長期間維持など米連銀メンバーによるタカ派発言が相次いだことも市場センチメントを悪化させた。4日に発表された9月の米ADP雇用者数は市場予想を大きく下回ったほか、9月のISM非製造業景況感指数が減速を示したなど、米国債に買戻しが入り、米長期金利の上昇が一服し、主要3指数が揃って反発した。6日に9月の米雇用統計発表を控えて、5日の米主要3指数は小幅反落も前日とほぼ変わらずだった。S&P500種主要11セクターは先週比で総じて売られた。資源セクターは5.78%安と値下がりトップとなり、公益セクターが4.21%安、消費安定セクターが2.67%安と続いた。半面、通信セクターは1.21%高、ITセクターは0.98%高だった。個別株では、GSの「コンビクション・リスト」に加わった $エヌビディア (NVDA.US)$は直近2週間で7.4%値上がりとなり、9営業日のうち7勝2敗だった。半面、5日の $コカコーラ (KO.US)$が4.83%安となり、一時は約2年半ぶりの安値を付けた。金利急伸局面において、ディフェンシブ銘柄として同社の魅力が薄れたことが悪材料視された。 
S&P500種主要11セクターの週間騰落率(米9/29~10/5 )
S&P500種主要11セクターの週間騰落率(米9/29~10/5 )
来週の見通し   
NY原油先物が1カ月ぶりの安値に反落したことを受け、米インフレ亢進を巡る懸念材料の一つがひとまず後退した。一方、米30年国債利回り、米10年債利回りは共に5%近辺と、16年ぶりの高値圏で推移している。長期金利動向次第で米株式市場は波瀾含みの展開も予想される。米長期金利急伸を巡り、米財政赤字悪化懸念、米政策金利が高水準で長期間据え置き懸念、米経済再加速観測など、様々な見方が折り重なるなか、FRBによるQT(量的引き締め)が効き始めていることも要因の一つとみられる。FRBの保有有価証券の減少総額は、QT開始前の22年5/18の週から23年10/4の週までに1兆667億ドルに達した。実質的期末を控えて債券の新規買いが見込まれないなか、FRBによる債券売却を通して債券需給が悪化し、結果的に米市場の重しとなり、米国株が売られた。米インフレはピークアウトしたものの、9月会合では、2025 年の米インフレは上方修正され、インフレ 2%目標の達成時期は 2026 年見込みと、 米インフレ鎮静化まで道程は長いことが示された。米利上げサイクルは最終盤を迎えているが、FRBが足元の高い金利水準を暗に容認していることが伝わっている。 FRB の保有証券残高は未だに7兆4000億ドルに上っており、QT実施=長期金利の上昇が今後利上げの役割を負うことになりそうだ。 
FRBの保有有価証券推移(単位100万ドル)
FRBの保有有価証券推移(単位100万ドル)
FRBの総資産推移(単位100万ドル)
FRBの総資産推移(単位100万ドル)
来週にかけて、米9 ⽉雇⽤統計(10/6)、9⽉19-20 ⽇開催のFOMC議事録(10/12)、米9⽉消費者物価(10/12)、⽶10 ⽉ミシガン⼤学消費者マインド指数(10/13)のほか、世銀・IMF 年次総会(9-15⽇)に注目したい。3Q決算シーズ突入に合わせて、 JPモルガン(JPM-10/13)、ウェルズ・ファーゴ(WFC -10/13)など主要金融株四半期決算のほか、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH -10/13)などの四半期業績が発表される。 
 
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