(検証中)リスクON/OFF判定モデル
経験不足から、なかなかリスクオフの判断・決断ができず、4月は買っては損切りを繰り返してしまいました。その反省を標記題目にて、以下にまとめてみました。
【モデル】
株価下落傾向出現条件(例)
[1] 急速な金利上昇(上図赤△)
[2] 金利の限度超え(上図赤□)
[3] リセッション(急速利下げ)
[4] デフレーション(極低金利)
[5] その他(天変地異、地政学リスク、法・制度変更、先行市場の前提変化、など)
なお、前記に該当しない場合には、地合いがインフレ基調となるため、緩やかに金利引上げ中でも株価には粗々マクロな上昇傾向が、過去データでは読み取れます。
今々直面中の前記[2]については、米国2年国債の金利(上図黄線、今々の条件では概ね4.7〜4.8くらいか?)を目安にするとリスクON/OFFの判断が出来ると、以下ような提言がありました。
/参考 Youtube by 岡崎良介 氏 2024/04/19 https://youtu.be/cM4vGZO5nbA?si=w3xQkGp_C9_sXAYk
市中金利上昇の理由については、預金より証券市場MMF金利の方が高いので顧客が銀行から資金を引き出すからなのか、商用不動産需要が緩んでしまい貸倒引当金やFDIC保険料を用意するため銀行が国債を売るからなのか、BTFP3月終了に伴い現金調達のため銀行が国債が売るからなのか、FF金利の利下げが遠のく中で米国国債の損切りが進んでいるからなのか、はたまた新興国ドル債務返済不能等よく見えていない領域で資金循環系の破損が起き既にリセッション入りしているのか等々、さらに複合的な情報収集と分析・考察が必要と考えます。
/参考Youtube by マネーヘルスch 2024/04/14 https://youtu.be/9EZOKQI21e0?si=l5pgSJojhQHTLG56
本モデルは、あくまでマクロな目安です。未来永劫・恒常的に成立するのかどうかはわかりません。個別銘柄や業種によっては例外も多くあるでしょうし、他の理由による株価の変動もあるでしょう。
2008/09リーマンショック前後では、米国2年債金利上がりすぎ領域に入っても株価は上がり続け、不動産市場の資金循環が壊れてリセッション入りしてから株価低迷さらに急落して、急速なFF金利の引き下げが行われました。前記[2]の判定値(黄線)超えで株価低落しておらず厳密なモデル合致は見られませんが、前記[2]で警戒し前記[3]に入ったところでリスクオフするのは可能と思います。
4/19のイスラエルvsイラン直接対決の報でリスクオフ決断をした方々が世界に大勢いたためか、日経株価は急落しました。その瞬間には日本国債や米国債が買われて円高にシフトしただけではなく、ドルインデックスも同時に高まるという、「ドル高・円高」とでもいうべき珍しい現象が観測されました。ただし落ち着くと、米国国債はまた売られ、米国国債金利は再上昇し、ドル高・円安傾向に戻ってしまいました。翌朝には、本モデル示唆の通り、米国株も相応の下げ傾向になったのを確認できました。足下好調・ガイダンス弱しなどファンダメンタル洞察も含め、同様の感覚・幅広い可能性など、以下参考にも表現されていました。
/参考Youtube by エミンユルマズ氏 2024/04/19 https://youtu.be/7o3danmGMMo?si=Eo8XaXi8N8o7es6k
FF金利を一定に保っても、米国国債価格の制御もしなければ、市中金利で追加に利上げ効果が生じ、程度によっては実質的に前記[1]にも該当して株価下落が加速してしまうのでしょう。もしそれが強まるならば、ブル・ロング戦略からリスクオフし、ベア・ショート戦略に乗り換えてリスクオンし直すのも有りかもしれません。
未来の事は未来になってみないと本当のことはわかりません。未だ定説化されていないモデルにつき、読者様でも種々ご検証いただいて、判断・決断は、全て自己責任にてお願いいたします。
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