FRB米国利下げ結果はいかに!その後市場はどうなった?
ファンダメンタル分析
SOXL,ビットコイン(評価:3.3/5) :利下げ幅が予想を上回り困惑する部分もあるが、パウエル氏の発言によりリスクオンモードへ。ただし、一過性の上昇であるだろう。
TMF(評価:3.1/5):利下げ幅が予想を上回り困惑する部分もあり、債券は悪材料に。またリスク資産にお金が流れていたり、米国10年債利回りが一時的に上昇している点が債券の値動きを抑える展開に。一過性のリスク資産上昇であるため、米国10年債利回りは今後緩やかになるのではと考える。
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☆米国経済指標(評価:SOXL,TMF,ビットコイン 3.5/5)
・9月ニューヨーク連銀製造業景気指数:予想 -4 結果11.5(前回値 -4.7 )
・8月小売売上高(前月比):予想 -0.2% 結果0.1%(前回値 1.0%)
・9月NAHB住宅市場指数:予想 40 結果41(前回値 39)
・8月鉱工業生産(前月比):予想 0.2% 結果0.8%(前回値 -0.6%)
・8月住宅着工件数(前月比):予想 5.8% 結果9.6%(前回値 -6.8%)
・8月建設許可件数(前月比)予想 1.0% 結果4.9%(前回値 -4.0%)
・FOMC政策金利発表:予想 5.00-5.25% 結果4.75-5.00%(前回値 5.25-5.50%)
→ インフレ系指標は予想より高く、特に住宅系は大幅上昇。政策金利は予想を上回る利下げ幅となる。
☆要人発言(評価:SOXL・ビットコイン 3/5,TMF 2.5/5)
17日
鈴木財務相
「海外からの所得の影響や輸入物価の変動通じた影響などプラス・マイナス双方の影響ある」
「為替はファンダメンタルズを反映して市場において決定されるもの」
「為替の急激な動きは望ましくない」「為替は、注意を払いながらしっかりみていくのが基本スタンス」
19日
米連邦公開市場委員会(FOMC)声明
「インフレ率は委員会の目標である2%に向けてさらに進展しているが、依然としてやや高い水準にある」
「インフレの進展とリスクのバランスを考慮し、委員会はFF金利の目標レンジを0.50%引き下げ、4.75-5.00%にすることを決定」
「委員会は保有する米国債およびエージェンシーローン担保証券の削減を続ける」
「委員会は、雇用の最大化を支援し、インフレ率を2%の目標に戻すことに強くコミット」「反対票を投じたのはボウマン氏で0.25%の利下げを支持」
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「米国経済は全体的に強い」「労働市場はかつての過熱状態から冷え込んでいる」「インフレの上振れリスクは減少、雇用の下振れリスクは増加」
「FRBが急いでいることを示唆する予測は何もない」「0.50%の利下げを新たなペースと見なすべきではない」
20日
日本銀行声明
「企業の賃金・価格設定行動が積極化、過去と比べ為替の変動が物価に影響及ぼしやすくなっている」
「リスク要因、海外の経済物価・資源価格・企業の賃金価格設定など」
「消費者物価の基調的な上昇率、展望リポートの見通し期間後半には物価目標とおおむね整合的な水準で推移する」
「輸出・生産、横ばい圏内の動き」「個人消費、物価上昇の影響みられるものの緩やかな増加基調にある」
植田日銀総裁
「実質金利は極めて低い水準にある」「経済・物価見通しが実現していけば、政策金利を引き上げ金融緩和度合いを調整していくことになる」
「今年2回の利上げの影響を踏まえつつ、徐々に中立金利への認識を深めていく段階」「7月利上げについて、我々の考えが市場に伝わっていなかったとの批判は承知している」
21日
ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「経済は好調な段階にあり、この状態を維持したい」「経済を好調に保つには、0.50%の利下げが適切だと感じた」「今後の利下げ幅は発表されるデータ次第」
ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事
「2023年半ば以降、インフレと労働市場の冷え込みが進展しているとみている」
「時期尚早な勝利宣言を避けるため、当初の利下げ幅は小さめが望ましいと考えている」
「委員会の政策措置の拡大は、物価安定の使命に対する時期尚早な勝利宣言と解釈されるリスクがあるとみている」
「インフレのさらなる進展を確実にするため、中立政策に向けた慎重なペースを主張」
☆その他(評価:SOXL:3.5/5,TMF:3/5,ビットコイン3.5/5)
・SOXL:米金融大手ブラックロックと米IT大手マイクロソフトは17日、人工知能(AI)に使うデータセンターとエネルギーのインフラを構築するために300億ドルを超える規模のファンドの設立を発表した。ファンドのジェネラルパートナーをアラブ首長国連邦(UAE)アブダビの投資会社、MGXが務め、AI向け半導体を製造するエヌビディアが専門知識を提供する。
→エヌビディアの間接的技術援助が進む。まだAI実需は進むか?
・TMF:緩和措置に動いた米金融当局が経済見通しを支える中、市場を動かすもう一つの変数であるバリュエーションが、市場の祝賀ムードがどこまで続くかを判断する上でより大きな課題に浮上している。米債券市場のボラティリティーは低下した。ナスダック100指数の2週間の上昇率は昨年11月以来最高だった。S&P500種株価指数利回りと米10年国債利回りについてインフレを調整したモデルによると、足元の価格は過去14回全ての米金融緩和サイクル開始時よりも高い水準にある。
→祝賀ムードが切り替わったとき、リスク→安全資産に流入するか?
・ビットコイン:ブラックロックはビットコイン(BTC)に関するレポートを公表し、投資家にとって伝統的な金融リスクや地政学的リスクから切り離された「ユニークな分散投資」だと強調した。
→長期的な投資妙味が拡大できるか?
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