“日本で最も高いパフォーマンスのETF”は？個人に人気のハイテクや原油のレバ型

値幅が増幅するレバレッジ型の上場投資信託（ETF）が高いパフォーマンスをみせている。ブルームバーグ・インテリジェンス（BI）は23日のリポートで、“日本で最も高いパフォーマンスを示すＥＴＦ銘柄”として、ｉＦｒｅｅ　ＥＴＦ　ＮＡＳＤＡＱ100レバレッジ２倍（ $ｉＦｒｅｅＥＴＦ ＮＡＳＤＡＱ１００ レバレッジ (2869.JP)$ ）、ＮＥＸＴ　ＮＯＴＥＳ日経・ＪＰＸ原油レバレッジ（ $ＮＥＸＴ ＮＯＴＥＳ ドバイ原油先物 ダブル・ブル ＥＴＮ (2038.JP)$）、ＭＡＸＩＳナスダック100（ $ＭＡＸＩＳナスダック１００上場投信 (2631.JP)$）の３本を挙げた。

ｉＦｒｅｅ　ＥＴＦ　ＮＡＳＤＡＱ100レバレッジ２倍は2022年11月16日に上場。AI半導体ブームなどによるハイテク銘柄の買いが2倍に増幅される値動きとなり、高いパフォーマンスとなった。大和アセットマネジメントは同ETFとともに、値動きが逆方向に2倍増幅する「NASDAQ100ダブルインバース」も同日上場させた。東証株価指数（TOPIX）など日本株指数に連動するETFについては2倍の値動きの商品が既に国内上場しているが、米国株指数では初めてとなり、人気を集めた。

ＮＥＸＴ ＮＯＴＥＳ日経・ＪＰＸ原油レバレッジも高いリターンを上げたものの、原油価格の変動の激しさから年初来での資金流出額も大きかったようだ。9月末から10月頭にかけて大幅下落したが、BIは「第４四半期の世界の原油価格変動リスクは少なくなっている」としている。

ETFは取引時間中にリアルタイムで価格を見ながら売買できるのが特長。保有銘柄が毎日開示されることから透明性が高く、投資信託からのシフトも強まっている。世界のETF市場は2030年までに足元から2.5倍の25兆ドル（約3700兆円）に拡大するとの予想もある。国内では昨年32本のETFが上場。2015年の37本以来7年ぶりの多さとなった。

また、BIがリポートで示した散布図で、第３四半期のパフォーマンスが30％程度と高かったのは、ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ エネルギー資源（ＴＯＰＩＸ－１７）上場投信、WTI原油価格連動型上場投信、ＮＥＸＴ　ＦＵＮＤＳ　ＮＯＭＵＲＡ原油インデックス連動型上場投信のエネルギー関連ＥＴＦだった。

関連銘柄： $ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ エネルギー資源（ＴＯＰＩＸ－１７）上場投信 (1618.JP)$、 $ＷＴＩ原油価格連動型上場投信 (1671.JP)$、 $ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ ＮＯＭＵＲＡ原油インデックス連動型上場投信 (1699.JP)$