景気後退せず物価は沈静化、9月スキップ、11月打ち止めか
9月20日FOMCでの利上げスキップは、13日のCPIで想定外の大きな数字が出ない限りほぼ確実でしょう。あと1回の利上げなら米長期金利は、4.25%付近が適正値です。FRBは自らの、金融政策の正しさに小躍りしているのではないでしょうか。NY連銀総裁は、最近の経済指標のサプライズはGDPの高さで、それが景気後退シナリオをなくしたとコメントしました。
一方インフレピークアウトは物価統計で確認され、物価で最後に残った懸念の労働需給の逼迫も、ウォーラーFRB理事が先日指摘した通り、緩み始めました。現在の米国経済は、景気後退せずに物価が沈静化する夢のような状況です。しかし同じ経済運営を他国もできるわけではありません。今後の懸念は行き過ぎたドル高でしょう。
中国は米中分断と共同富裕でデフレ、欧州は構造変化で不況となり、日本は物価上昇しても賃金上昇のキャッチアップが見えません。また米国経済が再び原油消費を拡大すれば、石油輸出国の米国は潤い、石油の出ない欧州と日本は貿易赤字で苦しみます。今年もまた、欧州と日本が泣きを入れ、10月のIMFとG7の国際協調により、11月FOMCでの利上げ打ち止めシナリオが現実となりそうです。
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コメント
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ごにょにょ : 景気後退せずに物価が沈静化する夢のような状況こんなうまい話が実際にあったのか
豊国物産(米金融動向) スレ主 ごにょにょ : ありがとうございます。更に貧富の差が拡大したことで、富裕層消費は順調に拡大し、高級消費財はインフレ基調が続くものの、大衆は値をつり上げてまで買うことはないようです。安売りのWal-Martの好決算を見るとわかります。みんなが同時に動かない限り、本格的なインフレにはならないようです。