2024年も最終月に入り、迫り来る2025年に向けて、新たなチャンスをどう捉えるか。過去一年の日本株市場の動向を振り返り、2025年に向けた戦略の手がかりを探ってみよう。
日経平均は年初来約18％上昇している。 しかしよく見ると、実際には日経平均は第1四半期にすでに21%上昇し、その後の3四半期は大きなボラティリティに見舞われたが、トータル・リターンはマイナスだった。
バフェット氏が5大商社に投資しているとの報道は、23年から伝わり、24年初頭には外国投資家が追随し、外国資本の流入が第1四半期の日本株急騰の主因となった。しかし、3月に「春闘」結果が発表され、賃上げが約30年ぶりの高水準となったこと、日銀も同月にマイナス金利の終了を発表したこと、4月の世界的な半導体株の調整、中東情勢の悪化などが日経平均の下落につながった。 円はマイナス金利を脱したものの、日米の金利差は依然として大きく、円安基調が続き、7月3日には38年ぶりの安値を記録した。 円安は第3四半期の日本株を押し上げ、7月11日に日経平...

一時的なもの