「トランプ2.0相場」が始動した。トランプ氏が米大統領選に勝利した11月6日、米国市場はリスクオンとなった。トランプ氏公約の減税・規制緩和・関税政策が米国の経済成長と企業利益を押し上げると期待され、株高・ドル高が進んだ。トランプ2.0政権の発足は来年1月で、公約の実行度合いはチェックしていく必要があるが、今のところ政策期待は続きそうだ。
「トランプ2.0相場」初日の状況を確認したうえ、トランプ氏公約の政策を踏まえながら「泣く銘柄・笑う銘柄」をピックアップした。
「トランプ2.0相場」初日（11月6日）：リスクオン
トランプ氏公約の減税・規制緩和・関税・移民政策を織り込む動き
⇒トランプ政策は経済成長、企業利益、インフレを同時に刺激する可能性
●株高
減税は経済成長、企業利益にプラス
◇ダウ平均：3.6％上昇
◇S&P500：2.5％上昇
◇ナスダック100：2.7％上昇
◇ラッセル2000：5.8％上昇
●金利上昇、ドル高
減税は経済成長、財政赤字拡大に、関税引き上げはインフレ圧力につながる...

予想を上回った米8月消費者物価指数（CPI）から影響を受け、大幅な利下げ観測が後退し、水曜日の寄り前取引で米株市場は一時下落した。だが、AIチップの旺盛な需要が顧客との緊張関係につながるというエヌビディアのCEOジェンセン・フアンの発言は、独力で低迷する市場を救い、三大指数のV字型反転を力強く導いた。半導体需要減少の懸念が緩和され、同社株は8％近く急騰し、 $PHLX Semiconductor Index (.SOX.US)$も5％近く大幅上昇した。
エヌビディアよりも堅調推移なAI株は？
市場がAIに対する信頼が回復しつつある中、一部の投資家は、嵐の中でも堅調なAI関連銘柄に注目している。これらの銘柄は、市場が乱高下する中、この一か月間の高値からの下落幅控えめで、安定性を示した上に、エヌビディアよりも力強い上昇を遂げた。
先週 $S&P 500 Index (.SPX.US)$への採用が発表されたばかりの $パランティア・テクノロジーズ (PLTR.US)$、年初...

東京株式市場大引け前後のマーケット情報、きょう動きが目立った個別銘柄、あす以降の相場の見通しなどを解説します。メイン解説：鎌田伸一（ラジオNIKKEI解説委員）※この番組は、投資その他の行動を勧誘するものではありません。投資にかかる最終決定はご自身の判断でお願いいたします。

米大統領選の共和党候補トランプ前大統領と、民主党候補ハリス副大統領は現地9月10日に米ABCテレビ主催の大統領候補の討論会で初対決する。討論会は両候補が初めて直接、論戦を交わす機会になり、両者のパフォーマンス次第で情勢が変わる可能性が高い。
世論調査による目前の支持率を見ると、ハリス氏は2ポイント弱の差でトランプ氏を引き続きリードしていることがわかった。11月の投開票まで残り２カ月の終盤に突入した中、今後の行方が注目を集めている。
株式市場では、両者の当選を先取りする「トランプトレード」や「ハリストレード」がすでに活発化している。ジェフリーズは、トランプ氏とハリス氏のどなたかが大統領に当選した場合、それぞれの政策が様々な業界や企業に与える影響について分析した。
トランプ政策や関連銘柄
トランプ氏は輸入関税引き上げと移民政策厳格化を主張しており、ウクライナ戦争の早期終結、減税、伝統的なエネルギー源の使用や科学技術革新などを提唱している。これらの政策により、 追い風が吹きそうな銘柄は以下の通り。
●移民政策...