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昨年12月の米雇用統計で、雇用者数の伸びは加速し、賃金増加率は市場予想を上回った。米金融当局が３月に利下げをするとの見方を後退させる内容となった。
米12月の非農業部門雇用者数は21.6万人増加、予想が17万人増加、前期が17.3万人増加。
失業率は3.7%、予想が3.8％。
雇用者数の増加は、ヘルスケア、政府、建設、レジャー・接客業が牽引した。雇用増加の幅を示す指標も上昇した。
12月の雇用統計は、個人消費を回復させる主要なエンジンとして機能してきた労働市場にとって、今年も堅調な結果となった。この健全な経済成長は2023年に多くのエコノミストを驚かせ、多くのエコノミストが景気後退説を見直すきっかけとなった。
平均時給 (前月比)は0.4%、予想が0.3%。
労働参加率（働いているか、仕事を探している人口の割合）は0.3％ポイント低下し、62.5％となった。減少は若年層と高齢層に集中した。25〜54歳では0.1ポイント低下した。
雇用の持続的増加とインフレの更なる冷え込みは、連邦準備制度理事会（FRB）の政策立案者が経済のソフトランディングを達成できる見通しを強めるだろう。
マーケット
ICE米国国債20年超インデックス(IDCOT204)と同等の投資成果を目指す$iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF (TLT.US)$は一時1.3%超下落。
米金利の動きに連れて$USD/JPY (USDJPY.FX)$は一時145.97円まで急伸。
利下げ観測
CMEグループのFedWatchツールによると、FF金利先物のトレーダーは一時、3月までに利下げが実施される確率を56.14％、6月までに利下げが実施される確率を98.61％とみていた。
昨日(4日)、3月までに利下げが実施される確率は70.15％、6月までに利下げが実施される確率が100％。
米労働省労働統計局(BLS)が、米国の労働者の雇用状況を調査した指標。非農業部門雇用者数(Nonfarm Payroll:NFP)は、農業部門以外の産業で働く就業者の数を、非農業部門に属する事業所の給与支払い帳簿を基に集計したもの。世界中の経済指標の中で最も市場に注目されている指標の一つ。同時に発表される失業率は、労働力人口に対する完全失業者の割合で定義される。軍隊従事者、刑務所の服役者などを除いた16歳以上の男女が対象となる。労働の意思のないものは、労働力人口から外されるため、失業率には反映されない。平均時給、労働参加率なども同時に発表される。
moomooニュース ー Zeber
出所：Investing、MINKABU、Bloomberg
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