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米連邦準備制度（FRB）が急速に利上げを進めたことにより、米30年物住宅ローン金利は昨年10月の7.1％を超える水準まで急騰した。2023年に入ってもFRBはインフレ抑制のために利上げを続け、年初にわずかに下落した後、住宅ローン金利は急速に上昇した。8月11日まで、30年物固定型住宅ローンの契約金利は、2月の安値から98ベーシスポイントも反発し、7.16％と2001年以来の高水準に達した。
米住宅市場、高金利と物件不足で揺れる
住宅ローン金利の高騰は、需要を減退させまたは住宅所有者の引っ越し意欲を減退させることが住宅市場に二つの影響を与えているという。
●需要の減退：住宅ローン金利の上昇は購入者の借入コストを上昇させ、住宅価格の上昇も値ごろ感と購入意欲を大きく低下させた。住宅ローン申請件数の減少は、住宅所有への需要が抑制されていることを反映している。米抵当銀行協会（MBA）が水曜日に発表したデータによると、住宅ローン申請指数は5週連続で減少し、1995年以来第2位の低水準に達した。
● 供給の抑制：住宅所有者は、現在の低金利を手放すことに抵抗感を持つため、この段階で自分の物件を売りに出すことに消極的かもしれない。物件不足の問題を悪化させる可能性がある。Redfinによると、約90％の住宅所有者のローンの金利はが6％未満である。
バフェット氏の住宅への投資は市場に自信を注入している一方、住宅メーカーが悲喜交々
物件不足は一般的に住宅建設への需要を高めているが、住宅ローン金利の上昇はビルダーに販売促進策を提供するよう迫っているかもしれない。8月のHMI調査では、販売促進のために価格を下げたビルダーの割合が7月の22％から8月には25％に上昇した。これは4カ月連続で減少した後の反転だった。また、8月の全米ホームビルダー協会（NAHB）/ウェルズ・ファーゴ住宅市場指数（HMI）は、新築一戸建て住宅市場へのビルダーの信頼感が6ポイント減少して50になったと報告された。
ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが最近、3社のホームビルダー（$DRホートン (DHI.US)$、$NVR (NVR.US)$、$レナー (LEN.US)$）への出資を明らかにした。こうした動きは不動産セクターに自信を高めた。
近年、上記銘柄の株価が急上昇している。バフェット氏も買い増し、その理由は以下の通り。
●住宅建設会社の株式は、収益性が景気に左右されるサイクリカルな性質にもかかわらず、低い評価や減少したレバレッジなどで魅力的な投資対象となっている。
●住宅不足が持続する市場環境は、住宅建設会社にとって有利である。特に、新型コロナウイルスの感染拡大により、都市部から郊外や地方への移住やテレワークの需要が高まっており、新築一戸建て住宅の需要が増加している。
●大手の住宅建設会社は、土地や資材の調達や在庫の資金調達において、規模のメリットを享受できる。これは、小規模な地元の競合よりもコストを抑えたり、利益率を高めたりすることができることを意味する。
moomooニュース ー Zeber
出所：SeekingAlpha、Bloomberg、Financial Times
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