「智通財経」アプリによると、オーストラリアの9月の小売売上高は予想を大幅に上回りました。これにより、中央銀行は今後の利上げ圧力に対処できるという自信をより強められるかもしれません。
オーストラリア統計局が月曜に発表したデータによると、9月の小売売上高は前月比0.9%増加し、市場予想の0.3%を大幅に上回っています。また、8月と7月のデータも上方修正され、消費支出が最初の予測よりも強かったことを示しています。
この好感の高いデータは、利率に敏感な3年政府債券の収益率を一時的に押し上げ、オーストラリア中央銀行が11月7日の会議で基準利率を4.35％に引き上げるという市場予想は、69％から72％に上昇しました。
このように、世界中の中央銀行は、急激な利上げやエネルギー価格の上昇に直面する家計が、最近のインフレに対して強い耐久性を発揮したことに驚いている。その重要な要因は、強い雇用市場であり、これは消費者に支出の余地を提供している。UBSグループの経済学者ジョージ・タレノウは、「今月の小売データは、私たちが予想外に経済が堅調であるという見方を強化し、来週の利上げに理由を与えました。実際、この状況が持続すれば、オーストラリア中央銀行は2024年2月にもう一度25ベーシスポイント上昇し、4.60％になるリスクも増加する」と言います。
オーストラリア中央銀行は、第3四半期の消費者物価指数が予想外に上昇した後、連続4回の中断後に引き締め政策を回復すると予想されています。新しい総裁のMichele Bullockは、インフレ見通しが著しく上向いた場合、政策立案者はさらに引き締めることをためらわないと述べています。
オーストラリア統計局は、9月の小売販売増加の原因の1つは春の始まりに気温が高くなったことであり、もう1つの原因は新しいiPhoneの発売によって消費が刺激されたことだと指摘している。オーストラリア統計局の小売統計担当者、ベン・ドーバー氏は、1月以来の最大の増加であると述べているが、2023年のほとんどの時間は消費が低調であるため、小売販売の基本的な増加はまだ歴史的な低水準にあるとのこと。トレンドに従えば、小売売上高は前年同期比で1.5％増加し、過去12か月間で最小の増加率となっています。
消費の減速は、オーストラリア中央銀行が今年に入って利上げを暫定停止した5回のうちの一つの要因です。小売の販売は、消費が国内総生産（GDP）の約60％を占めているため、金利を決定するための重要な考慮要因です。
消費を妨げる可能性のある潜在的なリスクの一つは、新型コロナウイルスの流行期間中に、記録的に低い金利で3年間固定された多数の住宅ローンがあったことで、これらがより高い変動金利に切り替わっていることです。
今日の小売報告によると、各業種は今月増加し、非食品関連の業界も増加しました。また、百貨店は1.7%増加し、非食品関連でトップであり、次に家庭用品小売で1.5%増加しました。