3月15日、J.P.モルガンはリサーチ・レポートを更新し、Futuを「中立」(Neutral)と評価、目標株価は62ドルとした。J.P.モルガンは、Futuが海外進出と商品多様化という点で現金化する成果を上げるまでは、現在の株価が適切であると考えている。
![](https://postimg.futunn.com/news-editor-imgs/20240318/public/17107606571079353672984.png)
JPMが指摘した要点は以下の通り。
米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを背景に、受取利息が2024年の収益成長の足かせとなる可能性がある。
顧客獲得コスト (CAC) の低下による恩恵は、新規市場における人員増およびその他のインフラ・コスト増によって部分的に相殺される可能性がある。
2024年に入金顧客の成長が加速する一方、新規市場に1人当たりの顧客AUMは低下、AUM全体の成長の足かせとなる可能性がある。
JPMが指摘した決算報告のハイライトは以下の通り。
経営陣は、2024年に新規入金顧客数が35万人増と見込み(2023年は22万人)、新規市場(日本、マレーシア、カナダ)がさらなる成長を促進すると予想。
経営陣は、Futuは2024年1-2月期に入金顧客と純資産流入額は2023年第4四半期全体よりも多く、取引量も2024年第1四半期に回復した。
経営陣によると、顧客獲得コストが2023年比10~20%(約3200香港ドル)減少し、2024年の従業員数は1桁台半ばから後半の伸びを見込む。
Futuのシンガポール子会社は23年第4四半期に収支均衡を達成。5億ドルの自社株買いプログラム(2024年3月14日までの時価総額の約6%)を発表した。