Jefferiesが5月29日に発表した研究レポートによると、Futuの「買い」レーティングを維持し、目標株価を88.4ドルに引き上げた。JefferiesはFutuのハイライトを次のように指摘した。
Futuが発表した24年第1四半期決算は、売上高が前年同期比3.7%増の25億9250万香港ドルとなり、市場予想を1.5％上回った、またJefferies予想は0.8％上回った。
24年第1四半期、Futuは約17.7万人の新規有料ユーザーを獲得し、有料ユーザー総数は約189万人に達した。新規有料ユーザーの約3分の1はマレーシア市場からのものだ。ユーザー資産総額は前年同期比11.2％増の5,179億香港ドルとなった。融資残高は前四半期比13.6％増、前年同期比8.9％増の376億香港ドルとなった。
電話会議の主な内容：1)香港、シンガポール、マレーシアや日本などの新規市場からの力強い資金流入により、2024年第1四半期の純資産流入額は350億香港ドルを超えた。2)2024年第1四半期、日本のユーザー登録数は前四半期比で200％増加した。マレーシアでは、Moomooは証券取引開始後の6週間に10万人以上の登録ユーザーを集めた。
Jefferiesは、Futu独自の技術インフラは、同業他社に対する主な強みであり、コスト削減と営業効率の向上に役立つと見ている。Futuは金融ライセンスの取得、技術、コミュニティーなどの方面に、他の潜在的競合他社より約2-3年先行していると見ている。
Jefferiesは、Futuの2025年度のEPSが37.6香港ドル、PERが18.3倍との予想に基づき、また最新のビジネスアップデートを考え、Futuの「買い」レーティングを維持し、目標株価を88.4ドル（前回は70.8ドル）に引き上げた。
上振れリスク ：
1) 手数料率および金利の改善；
2) 予想を上回る投資家の需要；
3) 予想を上回る好調なユーザー数の増加とトラフィック転換。
下振れリスク ：
1) 米国、香港、シンガポールの証券市場の取引量に影響を与えるマクロ逆風；
2) 競争による市場シェアの低下；
3) 手数料率および金利が予想を下回ること；
4) クロスボーダー取引における予想外の制限。