5月29日、バンク・オブ・アメリカはリサーチレポートを発表し、FUTUの堅調な顧客成長と資産流入を楽観視し、目標株価を81.00ドルから85.80ドルに引き上げた。
バンク・オブ・アメリカが指摘したハイライトは以下の通り。
FUTUの2024年度第1四半期のGAAPベースの純利益は前四半期比18.5%増の10億3800万香港ドルとなり、バンカメの予想を3%上回った。予想を下回る顧客獲得コストと厳格なコスト管理が助力した。
2024年度第1四半期の売上高は前四半期比9.2%増、前年同期比3.7%増の26億香港ドルと、予想と一致だった。24Q1の新規有料顧客数は前四半期比約200%増、前年同期比約330%増の17万7000人に急増した。
バンカメは、FUTUの2024-2026年度の業績予想を3-5%上方修正し、好調な顧客増加を背景に2024年度の目標PERを17.5倍から18.0倍に引き上げ、目標株価を6%高の85.80ドルに引き上げた。バンカメは、市場心理の改善、海外市場や新商品の好調な展開を踏まえ、再度FUTUの「買い」レーティングを強調した。
マレーシア市場は、FUTUの強力なブランド認知度、競争力のある製品、大規模なユーザー層のおかげで、第1四半期の新規有料顧客の約3分の1を貢献し、香港市場とシンガポール市場を合わせるとさらに3分の1を占めた。一方、日本市場の新規有料顧客数は第1四半期に3桁の伸びを示した。
上振れリスク : 予想以上の資本市場状況、予想以下の競争、予想以上の顧客数の増加。
下振れリスク : 予想以上の規制強化、米国・香港市場の大幅な調整、競争の激化。