6月5日、COMEXの金は1.19%の増加で、1オンスあたり2375.30ドルで終了しました。国内のSHFE金の夜間取引は、1グラムあたり559.18元で1.26%上昇しました。
昨夜、米国の5月の「小規模非農業」雇用統計が発表され、ADPの雇用者数が予想を上回った(17.5万人)が下落し、前期(18.8万人、修正値)から15.2万人に減少し、今年1月以来の最小増加となりました。ADPの雇用者数の減少は、労働市場の低迷を再び示し、非農業雇用者数の下落に対する市場のネガティブな感情が高まっています。
さらに、米国の5月のS&PグローバルサービスPMIは予想通りで、前回と同じ54.8でしたが、5月のISM非製造業PMIは予想を上回り(50.8)、前回の49.4から53.8に上昇し、米国経済にまだ弾力があることが示唆されています。昨日、カナダは4年ぶりに利下げを実施し、25ベーシスポイントの利下げ幅で、将来の貨幣政策にも緩和的な姿勢を維持しています。米ドル指数の占める割合が第4位の通貨であるカナダの利下げは、米ドル指数が強くなることを促進し、金価格を押し下げる圧力がかかります。
総合的に見ると、ADPの雇用者データの減少に加え、先行指標となる初期失業手当者数などのデータの回復により、市場の雇用市場に対する消極的な感情が高まっています。しかし、非製造業PMIの上昇により、市場は米国経済がまだある程度の弾力を持っているとの信頼を増しており、カナダ中央銀行の「リード」利下げも米ドル指数を押し上げ、金価格が短期的には相場変動を続けることが予想されます。非農業雇用者数の動向に注目して、もし同時に減少した場合、金価格に新たな上昇動力が生まれる可能性があります。
情報元:Wind、Gold Ten Data、Guangda Futures Research Institute
作成者:シーユエミン
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