金護財訊 | 銀行株が一斉に上昇し、交通銀行(03328)は3.68%上昇、招商銀行(03968)は3.63%上昇、郵貯銀行(01658)は3.26%上昇、建設銀行(00939)は3.03%上昇、農業銀行(01288)は3.07%上昇、銀行中国(03988)は2.63%上昇、工商銀行(01398)は2.73%上昇。
中国国際金融(中金)は、利率の低下や利差の縮小にもかかわらず、銀行株価のパフォーマンスが良好であったことから、収益性の相対的な強さと配当利回りの魅力性が銀行株の主要な支えであると指摘した。6月から銀行株価が調整開始され、政策需要に応じて資産負債構造の調整や負債コストの引き下げによる利差圧力の緩和が短期的な課題となっている。2024年の上場銀行の利益と配当見通しは安定しているというが、中長期的には需要面の政策推進がさらに必要となると中金は考えている。
華福証券は、銀行セクターの相場が今年の3つの要因によって推進されていると指摘している。第1に、高配当戦略のセクター内での拡散により、国有行から中小行まで高い股息利回りが選択されるようになったこと。第2に、不動産政策の緩和。第3に、銀行純利息差の下落率が鈍化し、基本面の底入れ期待が高まっていることに対する市場の期待。今後は、前期政策の効果や将来の基本的な動向をより多く検証する必要があると思われる。