金護経 | 東方財富証券は、最近、ハチメドチャイナ(00013)がパートナーの武田(TSE:4502/NYSE:TAK)と共に、既存の標準治療にはフルオロピリミジン系、オキサリプラチン、イリノテカンなどの化学療法、血管内皮成長因子(VEGF)治療及び表皮成長因子受容体(EGFR)治療を含む、さらに発展した治療に耐えた成人移植性結腸がん患者に単一治療法としてのFRUZAQLA(Fruquintinib)が欧州委員会(European Commission)の承認を取得したことを発表しました。
FRESCO-2のグローバルIII相臨床試験の肯定的な結果に基づいて、FRUZAQLA(呋喹替尼)は移植性結腸がん患者の治療に承認され、この適応症の治療に承認された欧州での最初の創新的なターゲット治療法となりました。これは、同社が欧州で承認された初めての製品であり、武田との提携により、短期間でこの目標を実現しました。市販承認申請は2023年6月に欧州医薬品庁(EMA)から承認を受けました。FRESCO-2の研究データは、2023年6月に「ザ・ランセット(TheLancet)」に掲載されました。
国際がん研究機関(IARC)/世界保健機関(WHO)のデータによると、結腸がんは世界で3番目に多いがんであり、2022年には190万件以上の新規症例が発生し、90万人以上が死亡したと推定されています。欧州では、結腸がんは2番目に多く見られるがんであり、2022年には約53.8万件の新規症例と24.8万件の死亡が見込まれています。米国では、2024年に15.3万件の新規症例と5.3万件の死亡が予想されています。日本では、結腸がんは最も一般的ながんであり、2022年には14.6万件の新規症例と6万件の死亡が見込まれています。早期の結腸がんは手術によって除去することができますが、移植性結腸がんの治療効果は今でも限られており、未だに多くの医療ニーズが満たされていません。
同社の売上高は2024年/2025年/2026年にそれぞれ8.90/12.55/15.75億ドルであり、株主帰属当期純利益はそれぞれ1.34/2.37/3.51億ドルであり、EPSはそれぞれ0.15/0.27/0.40ドルであり、それぞれ24/13/9倍のPERに相当すると維持されます。同社の「買い」の評価を維持します。