■今後の見通し
● 2025年3月期連結業績予想の概要
テリロジーホールディングス<5133>の2025年3月期の連結業績は売上高が前期比22.9%増の8,455百万円、営業利益が同38.0%増の376百万円、経常利益が同5.3%減の376百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同38.8%増の262百万円と、大幅増収・大幅営業増益を見込んでいる。為替レートについては、おおむね前期の下期水準(1米ドル=150円台半ば水準)を前提としている。
売上面は各部門とも需要が高水準に推移する見込みであることに加え、ソリューションサービス部門において前期に子会社化したエフェステップ(2024年4月1日付でクレシードが吸収合併)及びログイットの連結も寄与する。さらに、円安に伴い一部製品の価格改定も進める方針だ。部門別売上高は、ネットワーク部門が前期比13.8%増の1,775百万円(売上高構成比21.0%)、セキュリティ部門が同2.4%増の3,077百万円(同36.4%)、ソリューションサービス部門が同55.6%増の3,601百万円(同42.6%)を計画している。利益面は引き続き人的資本投資に伴って人件費などが増加するが、大幅増収効果で吸収する見込みだ。なお経常利益については営業外での為替差益等を見込まず小幅減益、親会社株主に帰属する当期純利益については前期計上の投資有価証券評価損の剥落により大幅増益予想としている。セキュリティ関連の事業環境が良好なことなどを考慮すれば、会社予想に上振れ余地があるものと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)