石薬集団(01093.HK)は、RSV mRNAワクチン(SYS6016)(以下、「製品」という)の開発を発表しました。国家食品薬品監督管理局から承認を受け、中国で臨床試験を実施することができます。
製品は、RSV感染による下気道疾患を予防するために使用される、呼吸道合胞病毒の全長融合タンパク質(Fタンパク質)の前融合構造のコードを含むmRNA分子が、脂質ナノ粒子に包まれたものです。前臨床研究により、製品は体内で前融合構造のFタンパク質に翻訳され、高滴度で持続的な中和抗体を誘導することが示され、RSV-AおよびRSV-B亜型ウイルス株の両方に対して良好な保護効果があり、安全性も高いとされています。
RSVは、すべての年齢層の人々に呼吸器感染を引き起こし得るウイルスです。特に、免疫不全や基礎疾患のある成人、子供、高齢者は、重症感染や呼吸器系の後遺症、さらには死亡などの深刻な影響を受ける可能性があり、人間の健康と社会に大きな負担をかけています。現在、国内にはRSV感染に対するワクチンは市販されていません。この製品の研究開発は、国内で最も進んでいるものの一つです。石薬集団は、臨床研究を推進し、この製品が早期に市場投入され、社会と株主に価値を提供するよう努力していきます。