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ホスラブコナゾールのアジア・オセアニアにおけるライセンス契約を佐藤製薬と締結

エーザイ ·  07/15 11:00
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  • 2024年7月16日

エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、このたび、抗真菌剤ホスラブコナゾールについて、真菌性疾患に対するアジア・オセアニア*における開発および商業化に関するライセンス契約を佐藤製薬株式会社(本社:東京都、以下 佐藤製薬)と締結したことをお知らせします。本契約に基づき、当社は当該諸国・地域における本剤の知的財産権の実施を佐藤製薬に独占的に許諾します。

ホスラブコナゾールの主活性成分であるラブコナゾールは当社が創製した抗真菌剤です。本剤は、ラブコナゾールをプロドラッグ変換することにより、溶解性や生体内利用率を向上させたものです。日本においては、当社が許諾した再実施権付独占開発権および商業化権に基づき、株式会社セレンファーマ(東京都)と佐藤製薬が開発を進め、2018年7月より「爪白癬」を効能・効果とする経口抗真菌剤「ネイリン」として佐藤製薬が発売し、当社が販売提携しています。

本契約締結により当社は契約一時金を受領するとともに、薬事マイルストンペイメントおよび一定期間の売り上げに応じたロイヤルティを受領する権利を有します。なお、顧みられない熱帯病の一つであるマイセトーマとその関連疾患については許諾の対象外とし、引き続き当社が権利を有します。

今回の契約締結により、アジア・オセアニア地域での本剤の価値最大化を図るとともに、本剤を必要とする患者様に1日でも早く貢献ができることを期待しています。

*ASEAN10カ国、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、中国台湾

以上

<参考資料>

  1. 1. ホスラブコナゾールにについて

ホスラブコナゾールは、エーザイが創製した新規の経口抗真菌剤です。ホスラブコナゾールは、主活性成分であるラブコナゾールの溶解性や生体内利用率を向上させたプロドラッグであり、ヒトに投与すると速やかにラブコナゾールに変換されます。ラブコナゾールは、真菌細胞の膜成分であるエルゴステロール生合成を阻害することにより、抗真菌作用を示します。

当社は、2010年に株式会社セレンファーマに対して、日本国内の再実施権付独占開発権および商業化権を許諾する契約を締結しました。2014年にセレンファーマは、佐藤製薬に開発権と商業化権を再許諾する契約を締結し、両社で本剤の爪白癬に対する開発を進めてきました。2018年1月に佐藤製薬が本剤の製造販売承認を取得し、2018年7月より「ネイリンカプセル100mg」として発売しています。当社は販売提携しています。

また、ホスラブコナゾールについて、当社は非営利研究開発組織であるDNDiと協力し、顧みられない熱帯病の一つであるマイセトーマの新規治療薬として共同開発しています。マイセトーマの最大蔓延国の一つであるスーダンの臨床試験を経て、スーダンにおける承認申請に向けた準備を進めています。

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これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。 更に詳しい情報
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