コムキャスト(CMCSA.US)の第2四半期の収益は市場予想を下回った。
子会社の映画スタジオやテーマパークの収益低迷の影響を受け、コムキャスト(CMCSA.US)の第2四半期の収益は市場予想を下回った。財務報告によると、Q2の収益は前年同期比2.7%減の2,970億ドルで、市場予想の3,000億ドルを下回った。調整後の1株当たり利益は1.21ドルで、市場予想の1.12ドルを上回った。
ビジネス別で見ると、テーマパークの収益は前年同期比11%減の18億ドルで、市場予想の22.1億ドルを下回った。映画スタジオの収益は前年同期比27%減の22.5億ドルで、市場予想の25.1億ドルを下回った。
ユニバーサル・ピクチャーズは昨年、『スーパーマリオブラザーズ大作戦』と『ワイルド・スピードX』の2作品を公開し、この1四半期はこれら2作品に匹敵する大ヒット作品が出なかった。
コロナ禍後、コムキャストのテーマパークは急速に回復したが、その後顧客は、国際旅行やクルーズなど、他の形式のエンターテイメントに移り始めた。この変化は、コムキャストが新しいアトラクションを計画していた時期に重なった。オーランドでの開業を予定していたユニバーサル・エピック・ユニバース・テーマパークは、2025年に延期された。
コムキャストの最大のビジネス部門であるケーブル、インターネット、電話などを提供するXfinity部門の調整後のEBITDAは8.5億ドルで、31万2000人の新規ワイヤレス顧客とコスト削減の恩恵を受け、ウォールストリートの予想を上回った。
携帯インターネットの代替手段を提供する電気通信会社との競争が激化する中、このフィラデルフィアの巨大企業は、この期間に広帯域ユーザー12万人を失った。
ケーブルテレビをキャンセルし、ストリーミングサービスに切り替え続ける人々のため、コムキャストは41.9万人のビデオユーザーを失った。コムキャストのストリーミングサービスPeacockは、業界の巨大企業であるNetflixやDisneyなどのライバルに対抗するのは難しかった。
Peacockの定期購読者は3300万人で、前年同期比で38%増加したが、3470万人という市場予想には及ばなかった。この部門の減価償却前利益は3.48億ドルの赤字だった。
取材時点で、コムキャストはプレマーケットで1.44%上昇し、40.10ドルで取引された。