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注目銘柄ダイジェスト(前場):トプコン、OLC、Aimingなど

Fisco ·  07/30 22:37

トプコン<7732>:1521.5円(-222.5円)

大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は6.8億円で前年同期比60.5%減と大幅減益、20億円強の市場予想も大幅に下振れている。経常損益段階からは赤字に転落。測量機の国内売上伸び悩みに加えて、IT農業も投資抑制の影響を受けて世界的に減速しているもよう。通期計画の180億円、前期比60.7%増は据え置いているものの、計画達成へのハードルは高まったとの見方が優勢になっている。

OLC<4661>:4208円(-341円)

大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は333億円で前年同期比13.8%減となり、350億円程度の市場予想をやや下回ったとみられる。TDR40周年の反動やファンタジースプリングス開業に伴う費用増などが減益決算の背景とみられるが、市場の期待に対しては、入園者数が伸び悩む形になっているようだ。通期コンセンサスは会社計画を上回る水準になっており、2ケタ減益決算にネガティブな反応が先行へ。

野村<8604>:938.8円(+29.9円)

反発。前日に第1四半期決算を発表、純利益は689億円で前年同期比3.0倍となり、前四半期の681億円も上回る着地となっている。個人向け、投資運用、法人向けの3部門全てで増収増益となっている。31年3月期に8-10%以上に引き上げる方針を公表していたROEも、第1四半期は8.1%の水準となっている。4-6月期の日経平均がボックス圏で推移していた中、想定以上に堅調な業績として評価の動きが先行のもよう。

三菱UFJ<8306>:1719.5円(+39円)

反発。メガバンクに買いが先行、銀行セクターは業種別上昇率のトップになっている。日銀が金融政策決定会合で追加利上げを検討すると報じられている。0-0.1%の政策金利を0.25%に引き上げる案が有力のもよう。政策金利は2008年12月以来、15年7カ月ぶりの水準に戻る見込みのようだ。足元での円高反転などで、今回の回号での利上げは見送られるとの見方も強かっただけに、銀行株にとってはポジティブなインパクトにつながる形へ。

TDK<6762>:10530円(+385円)

大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は579億円で前年同期比2.2倍となり、410億円程度の市場予想を上振れている。小型二次電池などエナジー応用セグメントが好調、HDDなど磁気応用セグメントも期待以上だったとみられる。通期予想1800億円、前期比4.1%増は継続しているが、1ドル=140円などの為替前提も据え置かれており、上振れ期待の一段の高まりへとつながっている。

Aiming<3911>:251円(+24円)

大幅に3日続伸。24年12月期第3四半期累計(24年1-9月)の営業損益予想を2.29億円の赤字と発表している。説明資料によると、スマートフォンゲームの売上増加などで四半期別では第3四半期は5.19億円の黒字になる見通し。第2四半期累計(24年1-6月)の営業損益は7.48億円の赤字(前年同期実績4.19億円の黒字)で着地し、従来予想の8.06億円の赤字から縮小した。広告宣伝費や人員の適正化で業務委託費を抑制したことが奏功した。

グローバルセキュ<4417>:5360円(+170円)

大幅に3日続伸。25年3月期第1四半期(24年4-6月)の営業利益を2.79億円と発表している。説明資料によると、単体ベースの前年同期と比べて44.6%増加した。準大手・中堅・中小企業向けセキュリティサービスのほか、IT企業・SIer向けセキュリティ人材育成、企業向けセキュリティ人材提供など全ての事業ドメインで業績が伸長した。通期予想は15.84億円で据え置いている。

アストロスケール<186A>:742円(+26円)

大幅に3日続伸。米子会社のAstroscale U.S. Inc.がプロジェクト「APS-R」の変更契約を締結し、受注金額が2550万ドル(約38.1億円)から2690万ドル(約41.3億円)に増額したと発表している。APS-Rは軌道上で衛星に燃料補給を実施する衛星のプロトタイプを開発するプロジェクトで、23年9月に米宇宙軍から受注していた。増額分の影響は25年4月期の業績予想に含めていない。26年4月期までの期間にわたり、収益を計上する予定。

これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。 更に詳しい情報
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