米国株ウラン株は木曜に全面的に大幅下落しました。
ここ最大のウラン生産業者であるカザトンプロムが上半期の産出増加に伴い、年間産出量の予想を引き上げたことが前触れとなりました。このカザフスタン国有企業は、2024年のウラン産出量が、以前の21000トンから22500トンから23500トンに向上することが予想されていると発表しました。カザトンプロムの上半期産出量は前年同期比6%増の10857トンでした。
グローバルXウランETF(etf.US)は木曜に7.7%下落し、2年半ぶりの最大下落率となり、カナダのCameco(CCJ.US)は9.8%下落し、2022年10月以来の最大下落率となりました。
NexGenエネルギー(NXE.US)は木曜に12.4%下落し、同社の主力プロジェクトであるRook I Uraniumプロジェクトの費用が予想を上回ることを発表しました。空売りで影響を受けたNANO Nuclear Energy(NNE.US)は16.5%下落しました。
さらに、NuScale Power(SMR.US)、Ur-Energy(URG.US)、Denison Mines(DNN.US)、Uranium Energy(UEC.US)はすべて10%以上下落し、Uranium Royalty(UROY.US)、Energy Fuels(UUUU.US)は8%以上下落し、Centrus Energy(LEU.US)、Encore Energy(EU.US)は7%近く下落しました。
モントリオール銀行のアナリストAlexander Pearceは、「カザトンプロムが2024年の産出量を予想以上に高く見積もったとしても、公益事業会社が保有する在庫が続けて減少していく中、契約活動や実際の販売価格の改善から、Camecoは依然として利益を得る可能性がある。」と述べました。