〜好きなブランド・メーカーの中古品がリユースの窓口
Z世代は71.1%が直近1年間で中古品購入経験あり、リユースに前向きとの結果に〜
メルカリ総合研究所(運営:株式会社メルカリ)は、全国の男女3,000名を対象に「2024年度 サステナビリティ関連の意識・行動変容に関する調査」を実施しました。
リユースをとりまく現状
リユース経済新聞のリユース市場規模の推計調査※1によると、2022年のリユース業界の市場規模は約2.9兆円に上り、13年連続で拡大しています。また、政府の成長戦略にあたる「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2024年改訂版」※2において、循環型ビジネスの筆頭に「リユース」が明記され、国全体でリユースを推進する基盤が整いつつあります。一方で、日本の家庭に眠る“かくれ資産”の総額は推計約66兆6,772億円ともされており※3、リユース市場にはまだまだ大きな伸びしろがあると考えています。
リユースをより身近に感じてもらうため、昨年、メルカリも会員となっている日本リユース業協会は、8月8日を「リユースの日※4」と定め、様々な啓発活動を行っています。
※1 リユース経済新聞「リユース業界の市場規模推計2023(2022年版)」:
※2 内閣官房「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版(p.46-48)」:
※3 株式会社メルカリ「2023年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」:
※4 日本リユース業協会「リユースの日について」:
サステナビリティ関連の意識・行動変容に関する調査結果
メルカリでは、毎年サステナビリティに関するアンケート調査結果を公開しております。5回目となる今回は、「リユースの日」に合わせて日々のサステナビリティに関する行動について振り返るきっかけとするべく、中古品に関する意識や購買行動の結果をまとめました。
結果サマリー 1)サステナビリティに関する意識
2)サステナビリティに関する行動
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【調査概要】
調査時期:2024年5月8日~5月9日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、15〜69歳、男女3,000名
※グラフ内の数値は小数点第二位以下四捨五入
調査結果詳細
1)サステナビリティに関する意識
消費に関する価値観として、8割以上が「長持ちする商品を購入する」と回答。Z世代は「口コミを調べてから購入する」傾向
まず、消費に関する価値観として「あてはまる」ものをたずねたところ、「長持ちする商品を購入する」が全体で83.3%と最も高く、「お得に購入できる情報を収集・比較してから購入する」(74.7%)、「口コミを調べてから購入する」(68.6%)と続きました。
半数以上が中古品の購入・使用に対する抵抗感を持つ一方で、6割以上が「好きなアパレルブランド・メーカーの商品の中古品を購入したいと思う」と回答
2)サステナビリティに関する行動
Z世代の7割以上が、直近1年間で中古品購入経験ありと回答。リユースへの関心の高まりがみられる
中古品の購入を通じて、「欲しいものを探すときに中古品から探すようになった」人が増加。また、中古品が新たなブランド・メーカーとの出会いのきっかけに
不要品を「ごみとして処分する」割合は依然高いが、Z世代においてはポジティブなリユース行動も
「必要なモノだけを買うようになった」ことでゴミとして処分するモノが減っていく可能性も
まだ使えるが不要になったモノを「ごみとして処分する」以外の方法で処分している理由について質問したところ、全体では「必要なモノだけを買うようになったから(処分するモノが減った)」が41.3%と最も多く、次いで「中古品として売ることで、不要品がお金になると分かったから」(28.0%)、「モノを捨てることに罪悪感を覚えるようになったから」(22.6%)となりました。
【メルカリグループのサステナビリティ戦略】
メルカリは、事業を通じて環境や社会に貢献する「プラネット・ポジティブ」を追求することで、あらゆる価値がなめらかに循環する社会の実現を目指しています。
2023年にメルカリの事業を通じて生まれた削減貢献量(ポジティブインパクト)の算出を行った結果、日米合計で年間約53万トンの温室効果ガスの排出を回避できることがわかりました。また、メルカリで不要品が出品されたことで回避できた衣類廃棄量(重量)は日本だけでも約4.3万トンでした。これは日本で1年間に捨てられる衣類の重量48万トンの約9%に相当します。
今後もメルカリは、さまざまな取り組みを通じてリユースを推進し、「捨てる」をへらすことで、サーキュラーエコノミーの実現に貢献します。
※参照:「メルカリと東京大学、「メルカリ」の取引による温室効果ガスの削減貢献量を算出」