中銀国際は、華晨中国（01114）の評価を「中立」に下げ、2024年から2025年の純利益予測を35億元と33億元に引き下げました。また、華晨宝馬の利益を192億元と150億元に修正し、より低い販売予測と純利益率の仮定を反映し、目標株価を3.5香港ドルに調整しました。現在の株価は、銀行が推計する手元の現金（1株あたり約1.9香港ドル）よりも明らかに高く、華晨宝馬の利益の下降リスクおよび維持が困難な高額の配当が完全に評価されていないと考えられています。
報告書によると、上半期の当期純利益は前年同期比で60.7％減少し、一部は配当税14.7億元の負の影響を受けたものです。一方、華晨宝馬の上半期の当期純利益は109億元（以下同）に減少し、販売減少率6.8％に遅れました。ただし、銀行は、華晨宝馬の1台あたりの利益が3.3万元で、純利率が9.8％と依然として高水準にあると考えています。また、宝馬中国の販売量が7月以降、「価格の制御と数量の制限」戦略の影響を受けて大幅に低下したと銀行は見ており、これが同社が中国市場での販売戦略を再考するきっかけとなる可能性があります。
銀行の推計によると、現在、企業の手元の現金は80億元から90億元に減少していると考えられています。華晨宝馬にとっては、過去3年間での大規模な配当（総額39億ユーロ）の後、手元の現金は約25億ユーロに減少していると推計されています。また、華晨宝馬の利益能力の下降リスクや2026年に次世代NKプラットフォームモデルが投入されるまで維持する必要のある設備投資を考慮すると、銀行は華晨宝馬が将来的には前の高額な配当を維持するのは難しいと考えています。