今年の株価上昇は、同業他社に比べてゴールドマンサックスグループがトップに名を連ね、投資家に用心深く行動するように警告しています。
デビッド・ソロモンCEOは、バークレイ主催の会議で述べたところによれば、同行の取引ビジネスは前年比で10%減少する見込みであり、固定収益ビジネスの減少が最も大きいとのことです。ニューヨークを拠点とするこの会社の反復的な消費関連ビジネスの税引前も、4億ドルの打撃を受けることになります。同社は、ゼネラルモーターズとのクレジットカード提携ビジネスおよび売り手資金調達ビジネスを撤退しています。
アナリストは、ゴールドマンサックスグループの取引ビジネスは今四半期6.6%減少すると予想していましたが、ソロモン氏の予測はそれよりも大幅な減少であり、去年の同時期の好調なパフォーマンスを取り戻すことはできず、特に8月は更に厳しい環境になることを明示しています。
ゴールドマンサックスグループの株価は今年27%上昇し、競合他社を上回る成績を示しています。これは、同社のコアな投資銀行ビジネスの回復と、同社が新たに展開した小売業の大幅な縮小によるものです。
「米国の経済状況は好調です」とソロモン氏は述べています。「私の見る限り、信貸(しんたい)の周期に明らかに入ったとは思われません。」