金吾財訊 | 甬興証券のリサーチレポートによると、保利協シン能源(03800)は上半期に売上高88.63億元を達成し、前年同期比-57.7%;当期純利益は-148億元で、前年同期比-126.8%となった。上半期において、シリコンウエーハーのトップ3顧客の出荷量はそれぞれ4.98万トン、1.68万トン、1.20万トンで、総出荷量の62.2%を占めている。420,000トンの多結晶ケイ素の名目生産能力は全て稼働している。シリコンウエーハーの原料コストがさらに新たな低水準を記録し、現金コストは予想できる限り30元/kg未満に低下する見込みだ。
同証券は、同社の上半期の研究開発費は約71.8億元に達し、研究開発費率が引き続き8%超えており、前年同期比3.8ポイント増加していると指摘している。同証券は、同社が研究開発に高い比率で投資し続けることで、シリコンウエーハーの品質向上とコスト低減が進み、またペロブスカイト太陽電池やCCZなどの先進技術を継続的に突破していくと見ている。
多結晶ケイ素価格の大幅な調整により、同証券は同社の2024年から2026年の売上高をそれぞれ1716億元、3052.3億元、4211.8億元の見通しを立て、前年同期比-49%、+78%、+38%と予測している。当期純利益はそれぞれ-191.5億元、156.7億元、435.4億元で、前年同期比-176%、+182%、+178%と予測されている。2025年と2026年の株価収益率(PE比)はそれぞれ20倍、7倍と予想されており、買い推奨を維持している。同証券は、同社のシリコンウエーハーの原料コストが持続的に低下し、品質が向上することを評価し、多結晶ケイ素価格が徐々に回復する中で同社の収益能力が改善されると見ている。