[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;36185.62;+565.85
TOPIX;2568.39;+37.72
[寄り付き概況]
12日の日経平均は565.85円高の36185.62円と8日ぶり反発して取引を開始した。前日11日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は124.75ドル高の40861.71ドル、ナスダックは369.65ポイント高の17395.53で取引を終了した。8月消費者物価指数(CPI)のコア指数が想定外に加速し大幅な利下げ期待が後退したことや、9月末の政府機関閉鎖リスクへの警戒感が株価の重しとなった。一方、金融ゴールドマン・サックス・グループ(GS)のソロモン最高経営責任者(CEO)が景気に楽観的見解を示したことなどが株価の支えとなった。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2.17%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.90%上昇と、ダウ平均(0.31%上昇)に比べ上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、外為市場で1ドル=142円70銭台と、昨日15時頃と比べ1円40銭ほど円安・ドル高に振れ、円高の流れが一服していることも安心感となった。さらに、日経平均は昨日までの7日続落で3000円を超す下げとなったことから、押し目買いが入りやすかった。一方、米国で今晩、8月の米生産者物価指数(PPI)が発表されることに加え、明日は日本の株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)算出日となることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された8月の国内企業物価指数は、前年同月比2.5%上昇した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同2.8%上昇だった。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は9月1-7日に国内株を4週連続で売り越した。売越額は9023億円だった。今日は自民党総裁選が告示される。
セクター別では全業種が値上がり。石油石炭製品、その他金融業、保険業、輸送用機器、非鉄金属などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、さくら<3778>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、フジクラ<5803>、IHI<7013>、川崎重<7012>、東エレク<8035>、ソシオネクスト<6526>、ソフトバンクG<9984>、メルカリ<4385>、三菱重<7011>、レーザーテック<6920>、SHIFT<3697>などが上昇。他方、第一三共<4568>、ニトリHD<9843>などが下落している。