石油産業の巨頭、リオティント(Rio Tinto)は、ニューヨーク市場に上場しているリチウム生産企業であるアカディアファーマシューティカルズ(Arcadium lithium)の買収交渉を進めており、これはリオティントがこの急成長市場での最新の試みです。
リオティントは月曜日の声明で、アカディアファーマシューティカルズに買収提案を行ったが、合意に至るかどうかは不確実です。リオティントは投資家に最新情報を提供する必要がある場合を除き、さらにコメントを控えると述べています。
リオティントはビジネスを再構築し、より多くの金属を生産したいと考えています。同社は、グローバルでクリーンエネルギー技術が急成長する中、これらの金属が需要を満たすと予想しています。現在、この世界第二位の鉱業会社の大部分の利益は鉄鉱石をはじめとする鉄鋼原料から得られています。
リチウムはリオティントの成長戦略の重要な一環であり、同社は今後10年間でリチウム需要が急増すると予測しています。なぜなら、リチウムは電気自動車だけでなく、顧客が需要があるときには電力を電力ネットワークに放出できる巨大なバッテリーでも重要な役割を果たすからです。
今年1月、フィラデルフィアを拠点とするライベント(Livent)とオーストラリアのオールケム(Allkem)は合併し、アカディアファーマシューティカルズ(Arcadium lithium)を設立しました。現在、時価総額は約30億ドルです。