世界第2位の鉱業会社リオティントがArcadium Lithiumに非拘束買収提案を行ったことを確認しました。
全世界第2位の鉱業会社リオティント(RIO.US)がArcadium Lithium(ALTM.US)に非拘束買収提案を行ったことが分かりました。リオティントは月曜日の声明で、この米国の鉱業会社との取引が成立するかどうか不明だと述べています。330億ドルの評価がされているArcadium Lithiumは別の声明で、何者かが連絡を取ったことを確認しました。
今年初めから、グローバルなリチウム在庫は低迷しています。供給過剰と電動車メーカーの需要低迷の状況下、この重要なバッテリー金属であるリチウムの価格は急落しています。同業他社よりもArcadium Lithiumのパフォーマンスが低調であり、数か月来、この企業が買収される可能性について議論が続いています。
シティは7月にリオティントがArcadium Lithiumを買収することを提案しました。シティのアナリストPaul Taggartは、当時、この鉱業会社の株価が"再設定価値"よりもはるかに低いことを指摘し、買収コストが新しい高品質なリチウム資産ポートフォリオを構築するよりも低いと述べました。Taggartは、「規模、コスト(塩水)、化学専門知識を求める企業にとって、Arcadiumを買収することは、化学能力を見つけ、開発するよりも経済的である可能性がある」と述べています。
どんな取引もリオティントがArcadium Lithiumの取締役会および株主の支持を得る必要があります。Blackwattle Investment Partnersの投資ポートフォリオマネージャーTim RiordanとMichael Teranは先週土曜日、Arcadium Lithiumの取締役会に宛てた手紙で、潜在的な買収が非常に投機的であり、「ビジネスの公正な評価を実現するには大幅なプレミアムが必要」と記載しています。手紙には、Blackwattle Investment PartnersがArcadium Lithiumの投資家であることが明記されています。
RiordanとTeranは次のように述べています。「株主にとって、この潜在的な売却のタイミングは最も破壊的です。」また、グローバルなリチウム市場は既に底を打ったようであり、どんな売却価格も80億ドルに近いべきだと補足しています。