モルガン・スタンレーは、FUTUホールディングスのレーティングを「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に引き上げ、目標株価を70.00ドルから115.00ドルに引き上げた。同行は、FUTUの利益成長の加速と、顧客資産の顕著な増加、特に海外市場の拡大による長期的な成長の可能性を強調している。
モルガン・スタンレーは、健全な資産流入と活発な取引を背景に、FUTUの顧客資産と利益の大幅な成長を予想。
顧客資産および資金流入の増加：顧客資産は、2024年第3四半期に前年比38%増となる見通し。総資金流入額は、中華圏以外の地域から貢献が大幅に増加し、約400億香港ドルと引き続き堅調に推移すると予想。
利益成長：9月の市況回復により、取引速度が回復し、2024年第3四半期には前年同期比約20％の利益成長と推定される。収益見通しの引き上げ：同行は、海外市場の貢献度の増加が期待されるため、2024年、2025年、2026年の収益見通しをそれぞれ12%、19%、19%引き上げた。2024年には海外市場からの顧客純預金の割合が25～30%に達すると予想、2026年には最大60%に増加する可能性があると見込む。
海外市場における長期的な成長：今年第3四半期も、香港、シンガポール、日本、マレーシアの株式市場で堅調な顧客獲得を維持する見込む。日本における潜在的な市場スペースは巨大であり、2026年までに顧客資産と収益の6～7%に寄与すると予想。
目標株価リスク：
上振れリスク：海外市場における予想を上回るパフォーマンス、予想を上回る資産流入、好調な市場動向。
下振れリスク：強気すぎるコンセンサス利益予想、規制強化の可能性、米国/香港株式市場の大幅下落。
