ネクスグループ<6634>は19日、子会社のネクスのOBD2テレマティクスデータ端末「GX700NC」が、岩手インフォメーション・テクノロジーの「おがバス」に採用されたと発表。
岩手インフォメーション・テクノロジーは、幼稚園、こども園、学童施設、教育委員会などのバスロケーションサービスを展開しており、「おがバス」はその一環として提供されるサービス。
「おがバス」では、手間のかかる取り付け工事が不要で、他の製品と比べ、サーバーへの通知周期が短く設定できることに加え、OBD2から得られる車両データを活用することで、過去に急発進・急ハンドルがあったなどの運転で気を付けなければならない場所がわかる点などが評価された。
GX700NCは、国内の主なLTE周波数であるNTT docomo/KDDI/SoftBankのLTE周波数に対応し、対応する車種とOBD2から取得できるデータ数は業界最高レベルで高い汎用性を備えているという。GNSS機能においては、GPS、Glonass、Galileo、BeiDou、QZSSの5方式に対応し、より多くの衛星測位システムを使うことで、ビルや樹木などで視界が狭くなる都市部や山間部でも、測位の安定性が向上している。さらに、2024年7月から提供を開始した機能追加バージョンであるIZatTM機能を用いることで、フロントガラスの傾斜が少ないバスなどへの端末設置や、従来衛星測位の弱点であった地下駐車場からの利用、衛星が補足しづらい場所(陸橋の下など)においても、測位時間の短縮、測位精度の向上が見込めるとしている。