モルガンスタンレーは、新興市場の債券が来年には流入の増加によって恩恵を受けると予想しており、ドルが弱含みになる可能性が高く、新興経済が米国を上回ると考えています。
モルガンスタンレーのグローバル信用研究の責任者であるアンドリュー・シーツ氏は、韓国の国債取引が外国投資家にとって明らかにより便利になったことを述べており、これにより韓国はこのトレンドから相当な利点を得ることになるでしょう。モルガンスタンレーはまた、ハンガリーのフォリントとインドのルピー債券にも強気であり、メキシコの債券がラテンアメリカ市場で際立つと予測しています。
モルガンスタンレーは、ドルと米国債の満期利回りが来年下がると予想しており、またトランプが tarif措置を導入した場合でも段階的に実施されるだけだとシーツ氏は考えています。これにより新興市場の現地通貨債券にとって有利になるでしょう。
ドルの継続的な上昇と米国の高金利は、近年の新興市場への資金流入の低迷の主な理由と広く見なされています。
一部の人々は強いドルのトレンドが続くと予想していますが、特に米国の当選大統領トランプの関税計画を考慮すると、ドルが弱含みになる可能性を賭け始めている投資家もいます。トランプ政策の範囲と実施速度はドルの強さを維持するには不十分な可能性があり、また米連邦準備制度が引き続き利下げを行うことがドルに圧力をかける可能性があります。
シーツ氏は新興経済体の信用債市場が強気の基盤を持っていると考えています。例えば、韓国の国債は来年にFTSEラッセルの世界国債指数に組み入れられることが予定されており、これにより数百億ドルの資金流入を引き寄せる可能性があります。